常勤医どう確保 刈田病院問題で住民と医師が討論会

現役の常勤医師らが市民と直接対話した討論会
 公立刈田総合病院(宮城県白石市)の常勤医師が不足している問題で、市民グループの「刈田病院を守る市民の会」(八島定敏代表)は31日、同市沢端町の市いきいきプラザで、刈田病院の現役常勤医2人を招き討論会を開いた。

 病院問題に関心のある地域の住民ら約450人が参加。討論会は、守る会の公開質問状に対する風間康静白石市長の回答を検証する形で進められた。

 内山美寧医師(呼吸器科)は常勤医の過重な勤務実態に触れ「医師がゼロになる可能性もある。市民の協力が必要だ」「病院がなくなれば、職員が生活苦に陥ることを市長は考えてほしい」と訴えた。7月に新院長が就任する予定であることも明かした。

 石川暁医師(内科)は常勤医が減った経緯を詳しく説明し「医師の世界は狭く、病院の実態は大学などにもすぐに伝わっている」「刈田病院として自らビジョンを示さないままで、大学など周囲に助けを求めるのは無理がある」などと語った。

 参加者からは「刈田病院をどうするのか、具体的な行動で示すべき時が来ている。管理者らに愚痴を言っている場合ではない」といった建設的な意見も出た。

 刈田病院の常勤医は5月限りで2人が辞め、6月1日現在の常勤医は、昨年4月1日より14人減の24人となる。
2008年06月01日日曜日

宮城

社会



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