武雄市民病院の民間移譲に関する条例を30日の市議会で可決させた武雄市の樋渡啓祐市長は同日夜、会見で「予定通り移譲する民間医療機関を公募する。7月には、その病院から医師派遣を受けて救急医療を行いたい」と、救急医療再開に見通しが立ったことを強調した。
一方、古賀義行・武雄杵島地区医師会長は「市議会では熱心に討議され、心打たれたが、医師会として民間移譲に賛成したとは言っていない。もう少し様子を見たい」とクギを刺した。市民病院は、赤字や医師不足で今年4月から救急搬送の受け入れや午後の診療を休止。市はニーズに対応できる医療環境を実現するには移譲が最優先と判断した。
毎日新聞 2008年6月1日 地方版