箱根から東に降りてゆくと、小田原の町に入るわけだ。街道沿いにパッとしない古い骨董屋があって、おいら、子供の頃にはオヤジに連れられてよく行ったもんだが、店の玄関先にやたら大きな円空仏が紐でくくられて飾ってあったりして、出来が悪いので紐で結んでおかないと倒れてしまうわけだ。「ホンモノは一人でちゃんと立てる。自立出来ないようなヤツはニセモノだ」とオヤジが言っていたんだが、この骨董屋の爺さん、円空仏のニセモノを安く大量に扱っていたわけだ。なんでも足柄のほうに名人がいて作っているのだそうで、もっとも、こういう話はあちこちにある。三島には棟方志功のニセモノ作りが住んでいたし、スコータイでもニセモノ作りのオバチャンに出会った事がある。ニセモノ作りにも産地があり、工房がある。おいらの家には曽我蕭白のニセモノがあるんだが、江戸時代に岐阜で作られたモノらしい。曽我蕭白というのは強烈な個性の持ち主なので、簡単には真似できないわけで、ニセモノを作れる人となると限られているわけだな。
で、話は歴史の底から引っ張り出してきたようなネタで恐縮なんだが、
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真っ赤な太陽 燃えている 南の国のハリマオライス
余ったご飯/ベーコン/タマネギ/ピーマン/パイナップル
タイには「パイナップル炒飯」という料理があるわけだ。普通のチャーハンにパイナップルが入っていて、それがパイナップルを刳りぬいて作った容器に盛られている。見てくれが派手でよろしいんだが、味も悪くない。カシュナッツが入っていたりする事もあって、ご飯なんだかオヤツなんだかよく判りません。まぁ、旅行者にとっても熱帯らしくて楽しいモノなんだが。
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