ITmedia +D RSS一覧
プリント表示 ブログに書く by kwoutブログに書く ソーシャルブックマーク

news076.jpg
インタビュー
2008年05月29日 15時59分 更新

水玉かスライムか:

“超撥水”の水玉アクションゲーム「aqua drop」

バンダイは、超撥水(ちょうはっすい)技術を利用したゲーム「超撥水GAME aqua drop」を7月下旬に発売する。水が玉のように転がり、ときにはスライムのように動く新感覚アイテムだ。

 バンダイは5月29日、超撥水(ちょうはっすい)技術を利用したゲーム「超撥水GAME aqua drop」を発表した。水が玉のように転がり、ときにはスライムのように動く新感覚アイテム。4種類のゲームがあり、いずれも7月下旬に発売する。価格は各1575円。

photophoto 「超撥水GAME aqua drop」。バンダイプレイトイ事業部コミュニケーショントイチームの長瀬裕氏(写真左)と松田泰昭氏(写真右)

 「超撥水」とは、水と接地面の角度(接触角)が150度前後で水をはじいている状態のこと。バンダイプレイトイ事業部コミュニケーショントイチームでaqua dropの製品企画を担当する長瀬裕氏は、「水をはじく原理は、自然界にあるハスの葉やクモの糸と同じ」と説明する。「aqua dropのコースには、日華化学が開発した超撥水剤『アデッソWR』をコーティングしています。疎水性のシリカ粒子が約5ミクロンの膜を形成し、その表面は複雑なフラクタル構造になっています」(同氏)。

photophoto フラクタル構造のイメージ(左)とハスの葉(右)。超撥水材を塗布したコースには、これと同様の構造ができている
photo 超撥水の威力が分かる実験。「アデッソWR」をコーティングした“超撥水茶せん”は、水を入れても漏れない。もちろんお茶も通してくれない……

 表面構造とは裏腹に、遊び方はとても簡単だ。付属のスポイトで少量の水道水を本体内に入れ、あとは本体ごと上下左右に動かすだけ。超撥水性のコース上で、水はさまざまな動きを見せてくれる。動画で確認してほしい。


photophotophoto スポイトは本体側面に収納されている(左)。本体ごと上下左右に動かして遊ぶ。遊び方は極めてアナログ的(中)。熱中する人たち(右)
photophotophoto

 水玉を転がすコースは、ゲーム性重視のタイプと水のユニークな動きを楽しめるタイプの2種類を用意した。例えば「クボミ」は、中央にあるすべてのくぼみに水玉を入れるというゲーム。1つの水玉を入れるのは容易だが、同時にいくつもの水玉を扱うのが難しく、難易度は5段階評価で「3」だ。「ハモン」は、波紋状のコースをうまく転がして中央のゴールを目指すというもの。難易度は上級クラスの「4」に分類されている。どちらも簡単なようで、ついつい熱くなる。

photophoto 青は「クボミ」、黄色は「ハモン」、オレンジは「ヒカリ」、白は「カワラ」。なお、遊んだ後は中の水を忘れずに捨てるようにしよう。カルキ成分などが残って乾いてしまうと、コースの撥水性が損なわれる

 残りの2つは“癒し系”だ。「ヒカリ」は、コース状の凸凹を利用して水玉を細かくしていくゲーム。「左右に振るようにすると自然に細かくなっていきます。水が玉になって転がる様子が楽しめます」。一方、壁で細く区切られたコースを持つ「カワラ」は、壁から壁に移動する水玉がスライムのように“うにょ”と動くところが面白い。

 難易度はヒカリが「1」、カワラは「2」だ。なお、最も難しい難易度「5」の製品がないことから推測できるように、同社では後でバリエーションの追加も検討しているらしい。


 超撥水GAME aqua dropは、6月19日から東京・有明の国際展示場(東京ビッグサイト)で開催される「東京おもちゃショー」に出品される予定。熱くなりたい人、水に癒されたい人はどうぞ。

関連キーワード

バンダイ | お茶 | 東京おもちゃショー


[芹澤隆徳,ITmedia]

Copyright© 2008 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


おすすめPC情報テキスト

モバイルショップ

大注目780Gモデル登場!
Phenom搭載パソコンならドスパラ    コンパクト筐体でも性能十分!

ATI Radeon HD 3870モデル登場!
Phenom搭載パソコンならドスパラRadeon搭載で美麗グラフィック

キャリアアップ

ピックアップ

news126.jpg 本田雅一のTV Style:薄型テレビ、2008年春の新モデルを検証する(2)
最近、個人的に注目しているのが20〜16インチ程度の小型液晶テレビだ。以前は小型テレビといえばコスト最優先の製品ばかりで、画質に関してはさほどケアされていないものが多かった。ところが最近は事情が変わっている。

news004.jpg “REGZA”の新フラグシップ、「ZH500」の実力を探る(1)
東芝の「46ZH500」は、2008年春にほぼフルモデルチェンジを行った“REGZA”のハイエンドモデル。同社製品では従来から積極的にサポートされているが、レビューではあまり陽の当てられなかった録画機能にまずフォーカスしてみた。

news104.jpg ブラウザの描画速度も向上:“REGZA”Z3500で「アクトビラ ビデオ・フル」を試す
東芝が“REGZA”「Z3500シリーズ」のファームウェアバージョンアップを開始。これにより、「アクトビラ ビデオ」および「アクトビラ ビデオ・フル」の動画コンテンツも楽しめるようになった。さっそくアップデートしてみよう。

news017.jpg 本田雅一のTV Style:薄型テレビ、2008年春の新モデルを検証する(1)
今年はオリンピックイヤー。かつてほど爆発的に売り上げが伸びるわけではないが、それでもやはり通常期よりは市場は盛り上がるため、各社は商機を逃がすまいと、独自の戦略で新製品を投入している。まずは東芝とパナソニックを取り上げ、新製品の傾向を探ってみたい。

news063.jpg ルックスと機能で選ぶ、自分だけの液晶テレビ:男の書斎に丁度いい パナソニック「TH-20LX80」
パナソニックの「TH-20LX80」は、一見して分かるように、かなりオーソドックスなデザインの20V型液晶テレビだ。しかし、小型ながらも「ビエラリンクVer.3」や「アクトビラ」対応といった最新の機能を備え、さらに側面にHDMI端子を備えるなど、特徴的な面も併せ持っている。

news010.jpg ルックスと機能で選ぶ、自分だけの液晶テレビ:部屋の“カラー”を決めるBRAVIA「M1」
ソニーのBRAVIA「M1シリーズ」は、ポップなスタイルと豊富なカラーバリエーションを持つパーソナル液晶テレビ。単に大型テレビをスケールダウンしたような製品が多い中、明らかに小型テレビのために設計されたデザインだ。その外観と機能性をチェックしていこう。

news085.jpg 新生活応援バイヤーズガイド:ルックスと機能で選ぶ、自分だけの液晶テレビ
春は、入学や就職のために新しい生活を始める人がもっとも増える季節。部屋のふんいきを決めるテレビの選択には少し気合いを入れたいものだ。そこで今回は、一人暮らしや個室利用に適した20V型前後の液晶テレビを紹介しよう。