車の後部座席のシートベルト着用を義務づける改正道路交通法が6月1日から施行される。国内では従来努力義務とされていたこともあり、現在の着用率は10%前後。後部座席で未着用の場合、事故時の死亡率は3倍高いという調査結果をもとに警察は着用を呼びかける。これに対しタクシー、バス業界からは「乗客の反応が心配」との声も出ている。
前席のシートベルト着用は1985年に高速道と自動車専用道で、86年に一般道で義務化されたが、後部座席の着用は努力義務で着用率は低い。警察庁などの昨年の調査によると、後部座席の着用率は一般道で8.8%、高速道で13.5%にとどまる。(29日 16:01)