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2002/02/07

話題通信No.119

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◆◆◆ 「話題通信」(現代、人生、科学、聖書)No.119
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  場所:東京都豊島区西池袋3-31-5パークハイム ギャラリー&スタジオ1F
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             八咫鏡にヘブル文字?
  日本の「三種の神器」の一つ「八咫鏡」に、神の御名を示す
  ヘブル文字が記されているというウワサは、はたして本当か。


  八咫鏡とは、古代から日本の天皇家に伝わる神宝であり、「三種の神器」の一つ
とされるものである。
 三種の神器とは、八咫鏡、草薙剣、八尺瓊勾玉の三つをいう。
 八咫鏡の本物は、伊勢神宮に安置されている。だが、皇居内には、そのレプリカ
(複製)がある。
 八咫鏡を一般の人が見ることはできない。いや、伊勢神宮の神官でも見ることは許
されていないし、天皇でさえも簡単に見られるわけではない。
 しかし、大体の大きさはわかっている。その容器である御船代の寸法が古書に記さ
れているからである。それによると、容器の大きさは「内径一尺六寸三分、外形二
尺」。
 つまり、八咫鏡の大きさは直径四九センチくらい、と想像される。
 じつは、この神聖不可侵とされる「八咫鏡」の裏面にヘブル文字が記されている、
という噂が昔からささやかれてきた。
 その真偽について、私たちは可能な限り迫ってみたいと思う。


明治時代からある
八咫鏡ヘブル文字説

  八咫鏡にまつわる噂とは、どんなものがあるのか、それをまず見てみたい。
 事の起こりは、明治時代、ときの文部大臣・森有礼が唱えた「神鏡ヘブル文字説」
である。
 それによると森有礼・大臣は、伊勢神宮の八咫鏡の裏面に、ヘブル文字で、
 「エヘイェ・アシェル・エヘイェ」(「我は在りて有る者」のヘブル語 出エジプ
ト記三・一四の言葉)
 と刻まれているのを自分で見たという。
 その後、昭和になって、日本が太平洋戦争で負けたとき、GHQのある将軍が強制
的に八咫鏡を見た、という話もある。
 またこんな話も伝わっている。
 戦後、中田重治監督の率いるホーリネス教会で発行されていた機関誌(昭和二三年
五月一〇日付)に、同教会の生田目俊造牧師が、「神秘日本」と題する一文を載せ
た。それにこう記されている。
 「その日、恩師夫人(中田重治監督未亡人)が、いつになく厳かに語られた。ま
ず、
 『今から語ることは口にも筆にもしてはいけない』
 と堅くことわって言われるには、きのうA学院(青山学院)のS博士(左近義弼
氏)が、突然わが聖書学院に来訪されて、非常に厳かなことを語られたという。
 宮中の神聖な場所に、古くからご神体と仰がれている鏡(八咫鏡)があった。その
鏡の裏にあらわされてあったものが、はじめは模様と見られていたが、それは模様で
なく、驚くべきことにヘブル語である事が明らかになった。
 さあ大変。賢き所の鏡にヘブル語が刻まれてある。ならば、日本においてヘブル語
の権威者は誰か、ということになった。そこで選ばれたのがA学院のS博士である。
さっそく博士が行くと、極秘裡にその写しを示された。
 博士はこれは拝見すると、それはまさしくヘブル語であった。・・・・『我は在りて有
る者なり』と刻まれてあった。
 博士は、恐れおののいた。もとより、写真に撮ることも、写すことも、口外も許さ
れないこと。
 だが、わが恩師はかねてからユダヤ人問題には名高いので、さっそく来て、恩師に
だけは、そのおごそかな秘密を打ち明けられた・・・・」(原文はもっと古い言葉だが、
一部現代文に直した)。
 つまり、この話の出所は、青山学院の左近義弼博士である。彼から、中田重治監
督、そして中田夫人、生田目俊造牧師へと伝わったわけである。
 宮原忠という牧師はまた、中田重治師より直接この話を聞いたとも述べている。


日猶懇話会の席上で

 昭和二七年頃のこと、元海軍大佐の犬塚惟重を会長として、「日猶懇話会」という
団体が結成された。これは、日本とユダヤの関係を研究し、その親善を目指す団体で
ある。
 ホーリネス教会に属する尾崎喬一牧師も、しばしばこの例会に顔を出していた。
 昭和二八年一月二五日の例会は、港区のミハイル・コーガンというユダヤ人の邸宅
で開かれた。この例会には、皇族の三笠宮殿下も臨席した。
 この席上で、尾崎牧師が、宮中の八咫鏡にまつわる話をした。すると、三笠宮殿下
が、真相を調査してみようと語った。
 これがまた当時、一つの波紋を投げかけることになった。というのは、やはりこの
とき同席していた東京イブニングニュースの支局長が、
 「神鏡のヘブライ(ヘブル)出所説を三笠宮氏が調査!」
 と題して、翌日付の同紙にスッパぬいたからである。この記事は、当時たいへん話
題になった。
 この新聞記事の内容は、外国にも伝わったらしい。フランスの有名な東洋学者で、
日本神道研究家のジャン・エルベール博士は、日本の八咫鏡のうしろには「我は在り
て有る者」を意味するヘブル語が記されているだろう、と述べた。彼は新聞記事の内
容を聞き及んだようである。
 新聞記事によると、三笠宮殿下はこう語った。
 「・・・・自分で問題の鏡を見ることはできない。なぜならば今日でも、鏡と玉と剣の
三種の神器は、皇居内の奥深い聖所から取り出すにはあまりに恐れおおいと考えられ
ており、天皇すらも鏡を見たことがあるとは思われぬので、宮内庁の記述か、口述
か、いずれかの報告を基礎にして、自分が調査書を作成することになろう・・・・」。
 しかし、その後、三笠宮殿下が調査結果を発表したという話は聞かない。
 一説には、三笠宮殿下はタブーを破って深夜こっそりと八咫鏡の裏を見たところ、
噂が本当だったので、恐れおののいて公表をはばかった。だが、殿下は探求心やみが
たく、皇室の起源を探るためにあの「オリエント学会」を組織したのではないか、と
想像する。
 これについて、『日本のキリスト伝説』(大陸書房刊)の著者・武内裕氏は、
 「確かに、噂がウソならウソと断言し、不明なら不明というはずだが、そののち宮
(三笠宮)がダンマリを決めているところを察すると、『あるいは?』と思われる。
 実際、オリエント学会の会員でもあり、三笠宮殿下の知遇を得ている大阪のH氏
は、
 『宮様自身から直接、八咫鏡の噂は本当であると聞いたことがある』
 と筆者に語ったことがある」(一八三頁)
 と述べている。


三笠宮殿下と
八咫鏡ヘブル文字説

 実際、三笠宮殿下は考古学者でもあり、そのオリエント研究やイスラエル研究に
は、並々ならぬものがある。
 その研究の背景には、やはり皇室の起源に対する強い探求心が働いているからでは
ないか、とさえ思える。三笠宮殿下はヘブル語を自在に話せる方である、という一点
をとっても、余程の探求心が働いたのではないか、と思えてくる。
 「大阪のH氏」は三笠宮殿下の口から、八咫鏡の裏にヘブル文字が書かれていると
いう噂は本当だと聞いたというのだが、一方で、ラビ・マーヴィン・トケイヤー氏の
著書には、次のように記されている。
 ユダヤ人であるトケイヤー氏は、八咫鏡にまつわる噂について、ヘブル語で三笠宮
殿下自身に尋ねてみたことがあるという。
 「はじめ私が三笠宮に会ったとき、伊勢の大神宮に保存されているという八咫鏡の
うしろに、ヘブル語の文字が書かれているといううわさは本当かどうか、ということ
を尋ねてみた。・・・・
 三笠宮がそのとき答えたのは、彼自身それを報道した新聞記事の内容をよく知って
いるということであった。しかし、伊勢の大神宮に現在保存されている神器について
は、非常に厚い秘密の壁に取り囲まれており、非常に神聖なものであり、非常に神秘
的なものであって、三笠宮自身その八咫鏡を見たことはないということであった。
 また、三笠宮が自分の目で八咫鏡を見ることも許されていない、ということであっ
た。彼の兄である天皇陛下も、また八咫鏡を実際に見たことはないということであっ
た。
 現在生きている誰もが、八咫鏡を見ることは不可能なのである、ということであっ
た。だから、現在生存している人間であれば、その鏡のうしろにヘブル語が書かれて
いるかどうか確認できるはずはない、ということであった。
 三笠宮は彼自身、その報道について非常に疑いを抱いている、ということであっ
た。しかし、この問題は、通常の会話の内容にすべきではない、ということであっ
た。
 この三種の神器に関するすべてのことは、日本民族の厚いタブーによって囲まれて
いる。だから宮廷においても、皇族のだれもが、そのことについては話し合うことは
ないという答えであったのである。
 伊勢の大神宮の鏡は、おおいをかけられて、箱の中に納められている。だから、こ
の箱は誰もあけることはできないのである。
 伊勢の大神宮の遷宮式のとき、それを運ぶ人は、うしろ向きになってその箱を持
つ、ということであった。そしてその八咫鏡を納めた箱は、船の形をしている『御船
代』であるということであった。
 つまりその神器は、船によって遠くから運ばれてきた、ということを意味している
のかも知れない」(トケイヤー著『ユダヤと日本――謎の古代史』産能大学出版部
刊、一二六〜一二八頁)。
(つづく)

 (レムナントの記事より)
           


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