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亜衣結論待たずに「スピード着ない」

日本代表公開練習で調整する柴田亜衣(撮影・蔦林史峰)
日本代表公開練習で調整する柴田亜衣(撮影・蔦林史峰)

 競泳のアテネ五輪女子800メートル自由形金メダリスト柴田亜衣(26=チームアリーナ)が29日、世界新を連発する英スピード社の最新水着レーザー・レーサー(LZR)を着用しないことを宣言した。都内で行われた北京五輪日本代表合宿で、LZRを試着したことを明かした上で、社員でもあるデサントの改良水着で五輪に臨むことを表明した。30日が日本水連が水着の改良を要望していたミズノ、アシックス、デサントの契約3社の改良水着開発リミットで、6月10日にLZR着用の是非が決定するが、柴田は一足早く結論を出した。

 注目の水着問題の決着を前に、柴田は脱LZRを決めていた。約1カ月前にLZRを試着したことを明かし「きつくて私には合わない。長距離(種目)だからきつい状態が続くのはどうかな。(五輪は)アリーナの水着を着て出る」と、所属するデサントとライセンス契約するアリーナ社製の水着着用を宣言した。LZRは個人種目で今年出た世界新18のうち17を占めているが、1つを除いて200メートル以下の短距離種目での記録。極度の締め付けで姿勢を維持するLZRは、五輪連覇を狙う800メートル自由形にはマイナス要素が多いと判断した。

 一方でデサント(アリーナ社)の改良水着に好感触を得ていた。今月7日に日本水連から改良要望が出る前から動いていたため、すでに3種類の改良水着が用意され、テストを重ねているという。柴田も試作品を試着し「感覚が違う。いいと思ったのは何種類かある」と、従来品からの進化を実感し、脱LZRを後押ししていた。

 LZRは胸などに超薄型パネルを付けて水の抵抗を軽減した。国際水連は規定で外部の添加物を禁じているため、デサントはこの手法を規定違反と解釈していたが、田山執行役員は「許容範囲が示された」と添加物も検討しているという。

 柴田は同社の社員だが、水着の選択に関して束縛はなかった。比較検証した結果、自らの意思で決めた。デサントを含め、日本水連から改良要望を出された契約3社は、30日に同連盟と会談。その後、各社の改良水着を代表選手が試着した上で、日本水連は6月10日にスピード社と契約するかどうかを含めて結論を出す。一足早く結論を出した柴田は「五輪では納得のいく泳ぎをしたい」とすでに練習に没頭。水着問題に振り回されず、マイペース調整で連覇を狙う。【高田文太】

[2008年5月30日9時30分 紙面から]

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