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大邱の小学生集団暴行、捜査が迷宮入り

 大邱市の小学校で起きたとされる女子児童集団性的暴行事件で、容疑者とされた中学生のアリバイが立証され、身柄が釈放されたことを受け、警察は29日、事件の全面的な再捜査を進める方針を明らかにした。警察のずさんな捜査で、事件解明は原点に戻ったことになり、幼い児童らをさらに傷つける結果となった。

 大邱地方警察庁は同日の記者会見で、「釈放された中学生3人は先月21日の事件に関しては嫌疑が晴れたが、別の日に被害児童に性的暴行を加えた容疑があるため改めて取り調べる方針だ」と説明した。

 しかし、再捜査は容易ではない。警察が当初明らかにした被害児童8人のうち、6人は被害事実を否定しており、事情聴取を受けた二人も再聴取に難色を示しているという。

 釈放された中学生の保護者らは、「警察の捜査は信頼を失っており、これ以上取り調べを受けるはずがない」と批判し、むしろ警察の強圧的な捜査に対し、法的な対応を取る考えを明らかにした。家裁に送致された一部の加害少年も「犯行当日はアリバイがあり、証拠と証人を立てる」と犯行を否認している。

チェ・スホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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