2008年5月31日 19時24分更新
子どものころの集団予防接種などが原因でB型肝炎に感染したとして九州に住む患者などが国に損害賠償を求める裁判を起こしたのを受けて、31日から、弁護団が、B型肝炎に関する電話相談を福岡市内で行っています。
B型肝炎をめぐっては、札幌市の患者らが起こした裁判でおととし、最高裁判所が感染に関する国の責任を認めましたが、その後もすべての患者を対象にした具体的な救済策がとられていないとして30日、福岡を含む4つの裁判所で損害賠償を求める訴えが一斉に起こされています。
弁護団のメンバーは、福岡市中央区の事務所で31日からB型肝炎の電話相談を行っており、担当の弁護士が肝炎と診断された時期や家族の感染状況などを聞き、集団予防接種が原因かどうか相談に応じていました。
「全国B型肝炎訴訟・九州訴訟弁護団」の小宮和彦弁護士は「いろんなアドバイスができると思うので、裁判を起こすかどうかにかかわらず相談してほしい」と話していました。
この電話相談は6月1日も、午前10時から午後4時まで行われます。
電話番号は092−721−1301です。