 福留は4回、右中間へ本塁打性の二塁打を放った(リョウ藪下撮影、クリックで拡大) |
【シカゴ=塚沢健太郎】カブスの福留孝介外野手は29日、ロッキーズ戦に6番右翼で出場し、フェンス越えまで、あとわずかという二塁打を放つなど3打数1安打、1三振、1四球で、打率は.305のまま。試合は8−4でカブスが勝ち、今季4度目の4連勝となった。
相手先発が左腕のため、6番に下げられた福留は4回先頭の2打席目、真ん中スライダーをジャストミートすると、ライナー性の打球は右中間フェンス上段に直撃した。あと30センチで本塁打という惜しい二塁打。後続の右前安打では激走して3点目のホームを踏んだ。
会心の当たりにも福留は「あまり特別な感じはない。追い込まれてる感じの打ち方になってる。(状態は)まだそういう段階ではない」とまだまだ納得のいかない様子だ。
前日28日には球宴ファン投票第1回中間発表で外野手部門2位に食い込んだ。敵将ハードル監督は球宴(7月15日)でナ・リーグの監督を務める。この試合を含めた4連戦ではさらに打ちまくって強烈にアピールしておきたいところ。
外野手2位について福留は「すごくありがたいことだし、そういうふうにファンの目に留まったのをうれしく思う」と喜んだが、成績は打率.305、2本塁打、19打点と、やや下降気味。球宴出場は決して安泰とはいえない。
そんな福留に日本生命が強力バックアップに乗り出すことを検討している。福留はドラフトで近鉄指名を拒否して日生に入社。今年はカブスとスポンサー契約を結んでおり、福留の会見ではロゴの入った看板を掲げている。
メジャーのファン投票は日本からもネット投票が可能で、日本生命広報部では「現地から戻ってきた者から提案がありました。具体的にどのようにやるかなど、何も決まっていませんが。社として、それをどうやっていくか考えているところです」と前向きに検討しているという。
かつてヤンキースの松井秀喜がファン投票で出場した時には、地元の根上町が書面で全職員に投票を呼びかけたことがあった。日本ではヤクルトの荒木大輔(現投手コーチ)がファン投票で出場すると、決まって「ヤクルトレディーの組織票」と囁かれたものだ。
ファン投票は1つのメールアドレスで1日25回投票ができる。日生はセールスレディーが約5万人いるそうで、呼びかけて毎日投票すれば、とんでもない票数になる。
あとは福留が恥ずかしくない数字で球宴に出場するために、4月のように打ちまくらなければならない。
ZAKZAK 2008/05/30