大阪府警に殺人未遂容疑などで指名手配され、逃走先の埼玉県上尾市内で逮捕された無職、石津淳容疑者(40)=同府枚方市=が「もう1件、強盗しようと思っていた」と供述していることが分かった。また「捕まらないように、人の多い東京へ夜行バスに乗って逃げた」と供述していることも判明。枚方市の事件後は野宿をし、京都市の強盗殺人未遂事件後は東京都内の漫画喫茶店などで潜伏生活を送っていたとみられる。
大阪、埼玉両県警の調べでは、石津容疑者は上尾市内で逮捕された際、所持金は約500円しかなかった。刃物を持ったまま同市内をうろついていたといい、資金を調達するため、新たな強盗事件を起こす直前だったとみられる。
また、石津容疑者の供述などによると、逃走中の行動は主に次の通り。(1)枚方市の事件(14日)(2)大阪府内で野宿生活(3)京都市の事件で逃走資金12万円を得る(21日)(4)夜行バスで東京に移動(5)東京・新宿や原宿の漫画喫茶店などで生活(6)上尾市内をはいかい中に逮捕(30日)--。京都事件で得た12万円の残りは「都内のパチンコ店でも使った」と供述しているという。
さらに石津容疑者は、同じ住宅の階下に住む少年(15)ら2人を刃物で切りつけた枚方事件の動機について、「昨夏ごろの自宅の風呂の水漏れで下の住人に弁償することになって、腹が立った。住人を殺そうと思った」と容疑を認めている。
【小林慎、遠藤孝康、平野光芳】
毎日新聞 2008年5月31日 10時24分(最終更新 5月31日 11時19分)