31日午前2時10分ごろ、宮城県塩釜市青葉ケ丘の女性(65)から、「娘同士がけんかして、血がいっぱい出ている」と119番通報があった。県警塩釜署員が駆けつけたところ、同所のパート従業員、増田久子さん(36)が自室で倒れており、妹で無職の久美容疑者(31)=同県多賀城市高崎3=が包丁で切り付けたことを認めたため、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。増田さんは間もなく出血多量で死亡した。容疑を殺人に切り替え、動機などを追及している。
調べでは、久美容疑者は31日未明、自宅の包丁(刃渡り約15センチ)を持ち出してタクシーで実家に乗り付け、増田さんの左太ももと左腕に切りつけ、殺害しようとした疑い。「10年間ぐらい、金やクレジットカードを貸していて恨みがあった。殺そうと思った」などと供述しているという。
増田さんは両親と弟(35)、長女(10)と5人暮らし。叫び声で家族が気付いた。【比嘉洋】
毎日新聞 2008年5月31日 13時27分