西堀/続いてはこちらです。
草原さんの「蛸(たこ)芝居」が見たいです。
―――大阪府のA子さん ほか多数のみなさん
貫地谷/あ!
西堀/『草原さんの「蛸芝居」が見たい』。この「蛸芝居が見たい」というのも多数いただきました。
吉弥/これやると20分くらいかかるんでね(笑)。
西堀/大阪府のA子さんから。
遠藤/全部やれっていう話じゃないんですよね。きっとね。
貫地谷/蛸(の顔)が。
吉弥/蛸が見たい?はいはいはい。あっ、扇子とかあればいいですけどね。扇子とかないですかね(キョロキョロと探す)。
茂山&加藤/扇子とか探して…(立ち上がって舞台袖に行こうと)。
吉弥/いやいや、扇子をマネージャーが持ってくる間に違う質問に(笑)。
西堀/では、「蛸芝居」はちょっととっておいて、次にいきましょう。続いてはこちら。
青木草々さん、生で「お前がおれのふるさとや」を聞きたいです。しかも、四草さんを抱いてお願いします(笑)。
―――大阪府のM子さん
西堀/(読み上げ始める)『青木草々さん』(笑)。
青木/(笑)
吉弥/もうお前、青木草々でええやん。
お客さま/(爆笑)。
青木/もうなってるやん(笑)。
茂山/なっとるがな(笑)
遠藤/だってこれ、青木くんがアレ言う前に書いてるんだよ(第1部参照)。
西堀/(続きを読み上げて)『青木草々さん、生で「お前がおれのふるさとや」を聞きたいです。しかも、四草さんを抱いてお願いします』(笑)。
お客さま/(拍手)。
青木/どういうことやねん(笑)
加藤/どういうこと?
遠藤/これ誰ですか?
西堀/大阪府のM子さん。
茂山/(手をふるM子さんを見つけて)あ、あそこや!
吉弥/(M子さんに)ナイスアイデア!
遠藤/ナイスリクエストですM子さん!(舞台上に)じゃあ、いきますか。
貫地谷/四草さんたち真ん中でお願いします。私たち、ちょっと端によけときますから(立ち上がり舞台上手に移動する貫地谷、茂山)(立ち上がった加藤に何事かささやく吉弥)(客席に背を向け何やらごそごそやる加藤)
茂山/ちょっと待って、俺こっちから見るわ。(一同、舞台の脇に移動)。
青木/(加藤にこそこそ)どうすんの?
加藤/(こそこそ)オレこっち立ってていい?
青木/(こそこそ)壁を(ごにょごにょ)がーんと(ごにょごにょ)
吉弥/ちょっと待って。音楽もやろ、ほんならね。
青木/あ、はい。
茂山/(監督風に)じゃ、本番いきます!
吉弥/(BGMを歌いだす)♪ちゃん、ちゃかちゃん、ちゃかちゃん
茂山/ハイ用意、スタート!
吉弥/♪ちゃららんら〜ん
お客さま/(爆笑)。
吉弥/♪ちゃ〜ちゃ〜ちゃらぁ〜
青木/ど〜ん!(壁を蹴り倒すアクション)(拍手!)(敷居を乗り越えるアクション)(加藤をひしと抱きしめる)。
吉弥/♪ちゃららんらーん
客席/(大歓声)
青木/「今日からお前が……おれのふるさとや!」
客席/(大拍手!)
茂山/はいオッケ〜!オッケ〜!
貫地谷/カットカットカット(笑)
青木&加藤/(互いの健闘を称えあうように肩を叩き合う)
茂山/(監督風に出てきて)OKオーケー、一発オッケー。良かった芝居良かったよ!(とまた監督風に加藤と握手)。
加藤/(監督に言うように)あっ、ありがとうございました!(笑)
吉弥/誰やねん(笑)
茂山/いやいやいや(笑)
吉弥/芝居良かったんですけど。さっきこいつ立ち上がるとき……(客席に)チャック開いてましたから!(笑)(チャックを上げる仕草)。
お客さま/(爆笑)。
加藤/(吉弥にすがりつく)
貫地谷/ホントにごめんなさい、前の列の方ホントにごめんなさい(笑)。
茂山/どんだけファンサービスや!(笑)。
貫地谷/ホントにしょっちゅうなんですよ(笑)
加藤/(ひたすら苦笑して座る)
茂山/しかも、楽屋で俺、言うたんですよ「チャック開いてるで」って。「おっありがとうモッピ〜」……って閉めたやろ!(笑)もう、びっくりした。
加藤/(ただ苦笑)
青木/いやでもね、この言葉はあんまり…。あんまりっていうとあれですけど、若狭のためのアレですから。
吉弥/あー若狭に使いたいってね。
貫地谷/!びっくりした。チャックの話かと思ったんですけど(笑)。
青木/チャックの話はもういいでしょ(笑)
―――吉弥の元に扇子が届く
西堀/ここでちょっと。
遠藤/扇子が来ました。
お客さま/(拍手)。
一同/(すかさず脇に避ける)。(笑)
西堀/皆逃げるように(笑)
吉弥/はい、「蛸芝居」ね。でもあのシーンと、後は何ですかね?蛸が壁を切りやぶって出てくるというとこですね。まずこれが(と扇子を広げて顔の前に)すり鉢で隠されてるんですけどそっから……あっ(後のスクリーンを指して)みなさんは、これ見てるんですよね。だからあのカメラで(とカメラに向かって扇子で顔を隠す)。これで音が……(拍子木のマネ)バタッ、バタッ……(段々と扇子を上げ)バテバテバテバテ……(扇子を下ろして顔を出し、蛸の顔真似で見得を切る)
お客さま/(盛大な拍手)。
貫地谷/あー!かわゆいっ!
吉弥/後は、旦那さんと立ち回りになるんですけど、またそれは、落語会に来てください(笑顔でおじぎ)。(拍手)
一同/(席に戻る)。
西堀/今日、生でみなさんの芝居が見られるとは思っていませんでしたけれども(笑)。
遠藤/ナイスリクエストがたくさん来ていますね。びっくりしましたね。
西堀/(客席に)みなさん、ありがとうございます。そして、もちろん5人の皆さんありがとうございます。