貫地谷/私は草々さんが部屋の壁を取っ払って現れたシーンですね。喜代美ちゃんを演じていると、いつの間にか彼女を応援するようになっていて。草々さんとの恋も「うまくいったらいいな〜」とずっと思っていたんですよ。だから「やっとか…」って思って(笑)。
吉弥/ええな〜、そのシーン。あのとき小草若はマンションに誘ってたよな。
茂山/一回誘いに乗っかられるところが余計悲しい…。小草若は鈍感やけど、喜代美ちゃんの気持ちとか全部分かってて「マンションおいで」って言うてるわけやん。
吉弥/(苦笑)。でも、あそこで小草若人気がぐっと上がると思うで。
貫地谷/私、個人的に四人の兄弟子のなかで誰が一番いいかと言うと小草若さんなんですよ。
茂山/来たっ!
吉弥/今、すべてが報われたやろ。
茂山/ありがとうございます(笑顔)。
貫地谷/ドラマのスタートからずっとビーコって呼ばれてて…。役名なんでしょうがないんですけど、あんまりいい気持ちはしないじゃないですか。そんな中でどんな時でも「喜代美ちゃん」って言ってくれるのは小草若さんだけ。女子としては、うれしいですよ。
吉弥/それ聞いてたから普段は“しーちゃん”とか“喜代美ちゃん”って呼んでたんやけど、芝居の時は役にならんとあかんから。(茂山に)そやけどよかったなぁ。小草若が「喜代美ちゃん」って呼び続けてて…。
茂山/小草若は失恋したけど、今のしほりちゃんの言葉でちょっと報われた気ぃする。
吉弥/小草若はダメな男やけど、優しい。それで最後に四草から「年越しそばおごる」って言われんねんな。
一同/(苦笑)。
貫地谷/私は、草若師匠が寝床寄席で復活したシーンも好きですね。
青木/俺、そこベストワンかも。
吉弥/あそこは文句なくええよね。
茂山/小草若は感情の起伏が激しいからベストワンが選びにくいですね。カツ丼の上にえびフライ乗ってるような濃いシーンもあって…「重量感ありすぎや」って思うとこばっかりです。
貫地谷/でも、やっぱり7週の寝床寄席のところが大変だったのでは?
吉弥/7週はモッピー週やからね。
茂山/確かに。思い出し泣きが出来る週です。
吉弥/僕は、大みそかのシーン。みんなで忘年会してるときに、草々と喜代美がけんかするとこかな。お互いに「好きや」って言いたいんやけど、除夜の鐘が鳴るっていう…。
茂山/小草若が完璧にフラれた瞬間でしょう!
吉弥/そう。ショックを受けるとこ(笑)。
茂山/目の前で2人が「好きや」って言いおうてるようなもんですから(苦笑)。
青木/もう、奈落の底ですよ(笑)。
吉弥/(爆笑)。そのほかも、寝床のシーンってなんか好きなんですよ。後ろでみんないろいろな動きしてるから面白いな〜って。僕が言ったセリフに松尾(貴史)さんが本気でウケてるシーンもあるので、探してみてください。
貫地谷/(キムラ)緑子さんと松尾(貴史)さんに注目して見ると、本当に面白いですよね。
青木/徒然亭のみんなの会話に後ろから身を乗り出して参加する感じがええですね。
吉弥/さあ、そろそろ年明けの話しょうか。しかし、虎ノ介の家ってほんま遠いねんな。
青木/俺やったら10時に起きたら絶対着いてる。
貫地谷/それで、年明けの話ですよね。
茂山/年明けはすごいことになってますよね。
一同/(深くうなずく)。!!!!
加藤虎ノ介(以下 加藤)/みなさん、どうもすいませんでした(深々とおじぎ)。
青木/うわっ。色白いっ。
茂山/青ざめてるんやろ。
貫地谷/茂山さん来たときも同じ顔色でしたよ。
茂山/1時間の大遅刻とは…。
加藤/すいませんでしたっ。
貫地谷/ホームページをご覧のみなさま、加藤さんがただいま到着しました。
吉弥/じゃあ、また年末の話から行きますか?
貫地谷/加藤さんの前半のベストシーンは?
加藤/自分のベストシーンは…ないんとちゃいますか?
貫地谷/何言ってんの?あるでしょう!
加藤/じゃあ…。なんてことのないシーンですけど、弟子たちだけで演目の話をするところ。演じてるうちに芝居してるっていう意識がなくなるくらい自然な感じになって…。あそこがベストやと思います。
吉弥/12週のシーンやな。
司会/では、そんなところで“年末編”は締めましょうか。
加藤/僕、来たばっかり……。
青木/しゃあないやろ。
茂山/年始編でしゃべったらええやん。
一同/(笑)。
加藤/ほんまにしゃべりますよ。
一同/(苦笑)。
貫地谷/それでは。みなさまよいお年をお迎え下さい。そして、“年始編”の対談もお見逃しなく!
茂山/ドラマの放送は1月4日からですよ。どっちも絶対見てな〜。