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警官聞き込み後に殺害決意 東京女性不明で星島容疑者 '08/5/31

 東京都江東区のマンションで会社員東城瑠理香とうじょう・るりかさん(23)が行方不明になった事件で、派遣社員星島貴徳ほしじま・たかのり容疑者(33)=住居侵入容疑で逮捕=が、警視庁深川署捜査本部の調べに、事件当日、捜査員の聞き込みを受けて、自室に監禁していた東城さん殺害を決意したと供述していることが三十一日、分かった。

 「解放しても逮捕される。殺害してバラバラにするしかないと考えた」「左手で首を刺して殺害した」などと殺害に至る経緯を詳細に供述、捜査本部は慎重に裏付けを進めている。

 調べでは、東城さんは四月十八日午後七時半ごろ一人で帰宅。午後八時四十五分ごろに帰宅した姉が異変に気付き約三十分後に一一〇番し、捜査員が鑑識活動や聞き込みを始めた。捜査員が星島容疑者宅を最初に訪れたのは午後十一時ごろで、玄関先で話したという。

 星島容疑者の供述によると、事件の約一週間前に二部屋隣に住む女性を初めて見かけ、監禁を計画。事件当日、自室の玄関ドアを数センチ開けて待ち伏せ、ドアの開閉音で東城さんが帰宅するのを確認。顔を殴り目隠しをして自室に連れ込んだ後、東城さんを縛り、東城さんの部屋に戻って指紋をふき取ったという。

 最初に捜査員の訪問を受けた後、星島容疑者は「次は家の中を見られるかもしれない」と思い東城さんを殺害して遺体を切断することを決意。東城さんの首の左側を一回刺して殺害したという。

 捜査本部は、防犯カメラの映像を調べたところ、東城さんが帰宅後に外出していないことから、マンションの別の部屋に連れ込まれたとみて、住民の指紋採取などを続けた結果、東城さん宅から星島容疑者の指紋を検出。五月二十五日、住居侵入容疑で逮捕した。




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