「F22のグアム配備は韓半島有事への備え」
ベル在韓米軍司令官が語る
在韓米軍のバーウェル・ベル司令官は30日、「われわれはイラクやアフガニスタンでの戦闘に勝利するために、(在韓米軍の)軍事力を配備することができなければならない」と述べ、在韓米軍がテロとの戦いに派遣される可能性を示唆した。
ベル司令官はこの日、ソウルの竜山米軍基地で退任の記者会見を行い、このように発言した。しかしその一方で、「韓国から戦闘地域へと(在韓米軍を)派遣するとしても、北朝鮮の脅威を撃破できるだけの能力は維持した状態で行われなければならない」と強調した。
ベル司令官はさらに、「在韓米軍の兵力レベルを維持するかどうかという問題と、他の戦闘地域へ在韓米軍を派遣するかについては、今後両国の国防関係の指導者たちが話し合うべき問題だ」とも述べた。これは来月3日にソウルで開催される予定の、韓米国防相会談などで話し合われることを示唆したものと解釈されている。
とりわけベル司令官は韓半島(朝鮮半島)に戦力の空白が生じないよう、米軍は空軍力を中心とした兵力を韓半島やグアム、沖縄などに配備することを強調し、「今年夏にF22戦闘機がグアムに配備されるのもその一貫だ」と述べ、グアムのF22が韓半島有事の際に備えたものであることも公式に認めた。
在韓米軍の経費分担の問題については、「米軍基地内での韓国人職員の賃金や建設費などの50%を負担することを韓国側に要請する」として、米国の考えを再確認すると共に、「防衛費の負担割合の交渉は、今年中に両国の国会で承認できるよう、年末までに終わらせなければならない」と述べた。
米軍基地返還問題については、「米軍が韓国に駐屯することを望まない人々は、この返還問題を再び政治問題化し、米国を召使いや韓国の土地の汚染者であるかのように表現しようとするだろう。わたしはこれを非常に悲しく思っている」と心情を明かした。
一方ベル司令官は、「6月3日に退任式を終えた後、アフガニスタンで死亡した故ユン・ジャンホ下士(軍曹)の家族を招き、連合軍内の追悼碑を参拝する予定だ」と語った。またプライベートでは、ベル司令官の息子夫婦が養子として迎え入れた孫娘(韓国人)が来月中旬に1歳の誕生日を迎えるのため、韓国式でお祝いする予定だという。
ユ・ヨンウォン記者
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