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米国在住中国人女性、スパイ容疑認める

 【大紀元日本5月30日】米国防省に関連するスパイ案件で中国当局の機密情報収集に関与した疑いで逮捕された米在住の中国人女性・康余新(音読、33歳)容疑者は5月28日(米国東部時間)、容疑を米国の法廷で認めた。米国司法省が公表した。

 康・容疑者は、中国当局のための重要軍事機密の収集を台湾系米国人、郭台生・容疑者に命じたことを認めた。郭台生・容疑者はすでに罪状を認めている。

 法廷が示した証拠によれば、郭台生・容疑者は米国防省の元防衛政策研究員のグレッグ・バーガーソン容疑者から機密情報を入手し、某中国政府の関係者に渡した。

 郭台生・容疑者に科せられる最高刑は無期懲役。また、すでに犯罪事実を認めたパーガーソン容疑者には、最高10年の禁固刑に直面している。

 康・容疑者には今年8月1日に最終判決が言い渡される予定。同じく最高10年の禁固刑の可能性がある。彼女は米国永住権を持つ中国人である。

 米司法省によると、康・容疑者は郭台生・容疑者と共に、中国政府関係者との間の「機密情報引渡しのパイプ役」を務めていた。

 情報によると、郭台生・容疑者は康・容疑者の北京のマンションでこの中国政府の関係者と会っていた。少なくとも1回以上はこのマンションに米国防省の機密情報が入っていた密封の袋を残し、この中国政府関係者がこれを持ち帰った。

 国家安全を主管するロワン米司法長官補佐は今月初めに、この案件の起訴が成功したことは、「米国の軍事機密を窃取して外国の強権主義国家に受益させようとする人々に警鐘を鳴らしている」と述べた。 

 「中国当局の外国にある諜報機関は、最も活発的に米国の極秘軍事科学技術と情報を窃取しようとしている」、と米国家情報長官のジョン・マイク・マコーネル氏はかつて指摘していた。

 

 (翻訳・叶子、編集・藤川)


(08/05/30 09:21)



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