2008年5月30日 18時14分更新
美作市の市議会議員が、市内の小学校の校長に、知り合いの子どもの転校の手続きを取り消すよう、繰り返し脅したなどとして職務強要の疑いで警察に逮捕されました。
職務強要の疑いで逮捕されたのは、美作市議会議員の谷本雄三容疑者(41)です。
警察の調べによりますと、谷本議員は去年6月、知り合いの母親が市内の小学校に通う子どもを市外に転校させようと手続きしたことについて、市の教育委員会の幹部とともに小学校に押しかけ、校長に対して「今すぐ転校を止めて連れ戻してこい」などと脅した職務強要の疑いがもたれています。
谷本議員らは、その後も3日間にわたってあわせて6回、校長に電話をして、「早うせにゃどうなるか分かっとんか」とか「学校がわかったなら住所を聞き出せ」などと電話で脅したということです。
警察は校長から被害届をうけて捜査を進め、30日、谷本議員を逮捕するとともに美作市役所などを捜索しました。
また、谷本議員に同行した教育委員会の幹部からも任意で事情を聴いてくわしい動機を調べています。
警察の調べに対し、谷本議員は「強要したという事実はない」と容疑を否認しているということです。
谷本議員は美作市が合併する前の美作町の町議会議員を平成9年から連続2期務めた後、平成17年に合併後の美作市議会議員選挙で当選しました。