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ダイキン:空調事業で世界首位目指す 3カ年計画を発表

 ダイキン工業は27日、08年度から3カ年の中期経営計画を発表し、主力の空調事業について、10年度の売上高を07年度実績比56%増の1兆6200億円とし、米国の空調機器最大手のキャリア社を抜いて世界首位を実現すると宣言した。一方、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの総排出量を、グループ全体で05年度実績から半減して140万トン以下(CO2換算)にする環境貢献策も打ち出した。

 空調事業を含む事業全体の売上高は、10年度に同47%増の1兆9000億円を目指し、07年2月に公表した1兆7000億~1兆8000億円の目標を上方修正した。中国市場では提携先の格力電器とインバータエアコンの共同開発や販売に乗り出す。欧州や北米、中国ではヒートポンプ式の暖房の開発・販売に本格参入して売り上げを拡大する。営業利益も10年度に同48%増の1900億円を目指す。

 温室効果ガスの削減では、フロンガスの代わりにエアコンの冷媒に使われているHFC(ハイドロフルオロカーボン)が製造過程で漏れ出す量を減らす。HFCはオゾン層は破壊しないが、CO2の約2000倍の温室効果があり、漏出を防ぐ。このほか、工場設備の省エネ化や物流の効率化、輸送手段ではトラックからCO2排出の少ない鉄道や船舶に切り替える。

 井上礼之会長は「当社が強みを持つインバータとヒートポンプ技術で、積極的な環境への貢献と事業拡大を図りたい」と話している。【新宮達】

毎日新聞 2008年5月27日 22時09分

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