岡山放送局

2008年5月30日 18時14分更新

新見市に来月から医師を派遣へ


医師不足問題の対策を検討していた県の協議会は、県南部などにある6つの病院が連携して新見市に医師を派遣することを決め、来月から、岡山市の病院の医師が勤務を始めることになりました。

これは、県や医療関係者などでつくる「岡山県医療対策協議会」で決まったものです。

協議会では去年7月から、県北部を中心に深刻になっている医師不足の問題への対策を検討してきました。

その結果、県南部の大学病院など合わせて6つの病院が協力して新見市の新見中央病院に2か月交代で1年間、医師を派遣することになり、来月からは岡山市の岡山済生会総合病院の北村卓也・医師が勤務を始めることが決まりました。

30日は協議会の後、北村医師や石井知事が参加して報告会が行われ、北村医師は「トップバッターとして派遣されることになりました。地域の人の健康に少しでも役立てるよう精いっぱい頑張りたい」と抱負を述べました。

これに対して石井知事は「医師不足対策が求められる中、たいへん心強く思っています。新見の人たちの身体、健康を守ってください」と激励しました。
岡山県によりますと、都道府県が民間の病院などの協力を得て医師を派遣する仕組みを作るのは全国で初めてだということです。

北村医師は、「地域の方々の実情や健康状態に配慮した医療をしたい。小さな一歩ですが、新見地区の医療体制の将来的な発展に結びつけばよいと思います」と話していました。