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地震が変えた中国人の人生観 中国紙の世論調査
【北京=川越一】四川大地震が中国人の人生観を変えた−。中国紙「中国青年報」は30日、4309人を対象に、大手ポータルサイト「捜狐」と合同で行った世論調査で、88%の回答者が「地震で生活が変わった」と答えたと報じた。
「以前は無駄に着飾ろうとしていた。400元(約6000円)のサンダルが気に入っていたけど、今では買いたいものは1つもない。人生で最も大切なのは平和と健康」。サンダルに費やすはずの金銭を義援金に回したという大学院生の言葉が、多くの回答者の気持ちを代弁している。
同紙によると、82・1%が「地震後、命が惜しくなった。一生懸命勉強や仕事をする」と回答。拝金主義が広がり、贅沢(ぜいたく)品に金銭を投じていた人たちが、節約して人助けのために使いたいと考えるようになった。
一方で、正反対の反応を見せた回答者も。3000元(約4万5000円)あれば2000元を貯蓄していたという28歳の女性は「命はもろい。今後は食べたいものを食べ、飲みたいものを飲む。金をためようなんてしない。金のために好きなものを我慢したりはしない。減量もしない!」と友人に宣言したという。