福銀ATM一時停止、手作業で稼働させた予備機でも異常
20日午後1時15分ごろ、福岡銀行(本店・福岡市)のオンラインシステムで障害が発生し、窓口や現金自動預け払い機(ATM)での取引が全面停止した。
2時45分までに順次復旧したが、4時過ぎから5時前にかけて再びATMの一部取引に支障が生じた。同行で原因を調べている。
障害は同行の全ATM1237台と、本店と全支店の営業端末のほか、コンビニATM、インターネット取引にも広がり、現金の引き出しや振り込みなどが一時できなくなった。
トラブルが起きたのは、口座の入出金などを管理する勘定系システム。同行によると、17日夜に同システムのソフトウエアを更新したが、20日午前までは正常に作動していたという。
システムで障害が起きると予備機に切り替わるが、この日は自動的に機能せず、手作業で予備機を稼働させた。
しかし、4時過ぎには予備機でも異常が起き、2度目のATM障害が発生。
同行はメンテナンスのため、21日未明から同日午前7時まで、コンビニATMなど一部のシステムを停止する。ATM停止時に窓口で振り込み手続きをし、割高な手数料を払った利用者には差額を返金する。
同行では昨年12月にも、人為的ミスからATMが一時作動しなくなるトラブルがあったばかり。
(2008年5月21日 読売新聞)