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後藤組長がUCLAで肝移植、FBIが渡航仲介
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【ロサンゼルス=松尾理也】米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は29日、日本の指定暴力団山口組系後藤組の後藤忠正組長(65)が2001年7月、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)病院で肝臓移植手術を受けていたと報じた。同紙は、臓器不足で移植を待つ多くの患者が亡くなる中で、同組長は渡航からわずか2カ月後に移植手術を受けたと指摘している。
同紙によると、後藤組長は犯罪歴のため米国の入国を禁じられていたが、日本の暴力団組織についての情報をほしがっていた米連邦捜査局(FBI)がビザ発給の便宜を図った。異例の取引の理由として、情報共有に消極的な日本の捜査当局に対する不満があったという。
また、同組長以外にも3人の暴力団関係者とみられる患者が、00〜04年にUCLAで肝臓移植を受けた。
同紙によると、一般的に肝移植には総額50万ドル以上かかる。一方、当時のロサンゼルス地区では年間200人近移植待ち患者が、ドナーが見つからず死亡していたという。
後藤組長の弁護人を務める牧義行弁護士は「後藤組長がUCLAで肝移植を受けたことは事実で、すでに公判でも触れられている。FBIとの間に取引があったかどうかは関知しない」と話している。