2008年05月30日(金)
県、宿泊滞在型観光促進へ新企画 家族3世代向け旅行提案
首都圏の3世代家族を対象に、山梨県はモニターツアーを企画、実施する。3世代をターゲットにした旅行提案は全国的にも珍しいといい、県は核家族化の進行を背景に孫との交流を望む祖父母の需要を見込んでいる。新たなニーズを掘り起こし、宿泊滞在型観光の促進につなげたい考えだ。
県観光企画課によると、旅行会社が宿泊施設を家族3世代向けにした旅行商品を販売するケースはあるが、3世代の交流をテーマにしたプログラムを提供するスタイルは「未開拓の分野」(担当者)。マーケティング結果から一定の需要が見込めると判断した。
モニターツアーのプログラムは、5月末まで旅行会社や旅行関連出版社から公募。審査で2件を採用し、事業委託する。6−10組、60人程度が参加する見通し。具体的なプログラムとしては、トレッキングや郷土食作りを交えるなど山梨の自然環境や地域風土を生かした2泊程度の内容を想定している。
ツアー後は参加者へのアンケートを行い、課題を探る。家族3世代の観光に適した旅程作成を進め、旅行雑誌やインターネットの旅行サイトなどで広告展開する方針だ。同課は「家族3世代で旅行を楽しめる仕組みをつくり、県内観光の新たなビジネスモデルとして確立させたい」としている。
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