会社勤め疑似体験 ニートの社会参加支援

セミナーで会社勤めの疑似体験をする参加者
 NPOが運営する若い人たちの自立支援施設「せんだい若者サポートステーション」(仙台市)が、ニートの若者に会社勤めを疑似体験させるセミナー「突撃!サポステ株式会社」を始めた。ステーションに「出社」して電話応対など基本的な仕事を習得してもらい、実社会で働くステップにする。ステーションは「仮想職場で自信をつけてもらい、社会参加を促したい」と話している。

 初回は19日に行われ、仙台市などの20―30代の男女7人がスーツ姿で参加した。百貨店の外商部で働く設定で、職員のふんする取引先から電話で注文を受けたり、あて名書きしたりした。

 参加者の男性(35)は「コミュニケーション能力を高めて、さまざまな職業観を身に付けるきっかけにしたい」と語っていた。
 セミナーは月1回開かれ、上司にメモで伝言する体験など、意思疎通力を上げる訓練をする。

 ニートの若者は会社勤めに自信がなくて社会参加が進まない側面があり、ステーションは「実際の職場に近い環境で、仕事の基本動作と社会常識を学ぶ機会を提供し、実社会に送り出す下地をつくりたい」とセミナーを企画した。

 ステーションの松井直美キャリアカウンセラーは「セミナーを通じ、自分でできることを積み重ねて自信をつけ、社会参加してほしい」と話している。
 受講料は無料。一回5、6人の参加者を募っている。複数回の受講も可能だ。連絡先はステーション022(246)9685。
2008年05月30日金曜日

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