2008-05-30

http://anond.hatelabo.jp/20080529235916

俺も大企業に勤めていて、結構長い間そういう中小企業を下請けにして仕事を回してきたわけですが、

最近はもういろいろ厳しくなってきました。

まあ官公庁大企業という話で違うかもしれませんが逆の立場から見たらこんな感じっつーことで書かせてください。

それが「今年度から、随契は一切できなくなりました」ですと。もうね、なんつーか、えぇ??…(唖然)ですよ。ズルしてたのは、本省のどっかと、なんか東京の方の天下りカンパニーでしょ?

ズルしてたのは本当なんでしょうか。僕らはズルとかまったくしてなかったわけです。

なのに「お前らは無駄遣いしすぎだ」という批判は止まなかったんです。

しょうがないので自分らの給料を減らして、そしてそれでも足りなくて下請けを切るということになってしまいました。


「上の人々は血も涙もなくあっさりそういう決断をするもんだ」と思わないでほしいです。


 その下にぶらさがってる全国の事務所と、さらにそこにぶらさがっている無数の業者さんたちは、なーんも悪くないわけですよ。いや、言い過ぎた。少なくともオレの会社は悪くない。無理言われても、ソレはイコール信頼の証だ!みたいに頑張ってきたわけですよ。たまーにある別件の入札だって、正々堂々と勝負してきましたよ。ええ。

そういうこともわかってたわけですよ…僕らもしたの人たちに自分らのノウハウを伝えていって育ててきたと思ってるので、手放したくないんですよ。でもそれは現場レベルではわかってても上には伝わらないんですよ。逆に下請けをいくら切ったかで評価が決まるような世界になってくるんですよ。

それってなんでなのかというと「あいつらは無駄金を使っているに違いない」という先入観が蔓延してるからなんです。

こっちとしては下請さんにも生活があるし彼らは実力もあるし無駄じゃないと思ってるんですが、毎日毎日内外からそう言われたり報道されたりしているうちに「うーん。こんなに文句言われるってことは俺たちが間違っててやっぱりこんなことに金を使ってること自体が無駄なのかも」とか思うようになってくるんです。

まったくどうしようもないと思います。

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