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後部座席でシートベルトを締めないと減点になる

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 改正道路交通法が6月1日から施行される。後部座席のシートベルト着用が義務化されるなど、新たな内容が盛り込まれているのをご存じか? 知らずにいると無意識に交通違反を犯しかねないから要注意だ。

●窓を突き破って車外に放出

 警察庁と日本自動車連盟(JAF)が合同で行った調査では、一般道での後部座席シートベルト着用率はわずか8.8%だった。

「後部座席は安全という思い込みがあるためか、高速道路でも着用率は13.5%に過ぎない。衝突の衝撃で後部座席の乗員が窓を突き破って外に放り出され、後続車にひかれるなど悲惨な事故が後を絶ちません」(警視庁関係者)

 衝突時に前の座席にぶつかり、衝撃で前席の人がエアバッグとシートの間で押しつぶされて圧死するケースもある。後部座席シートベルト非着用の場合、着用に比べて本人の致死率は4倍、前席乗員が頭部に重傷を負う確率は51倍に及ぶ。

 そのため、改正道路交通法では後部座席のシートベルト着用が義務付けられることになった。罰金はないが、非着用だとドライバーに行政処分の1点が科される。タクシーや観光バスなども例外ではなく、乗客が違反するとドライバーが減点されることになる。

 タクシー業界では客にシートベルト着用を求める自動音声案内を導入する動きもあるが、ある個人タクシーの運転手は「酔っぱらって寝ちゃう客もいるし、機嫌を損ねて暴力をふるわれても困るしね。徹底するのは難しいやね」とぼやいていた。

「当面は取り締まるのは高速道路での違反のみ。また、9月頃までは取り締まりよりも啓発活動に重点を置いていきます。タクシーやバスについては、状況をかんがみて個別に対処するほかありません」(警察庁)

 やんちゃ盛りの子どもを持つパパにとっても法改正は頭が痛い問題。ドライブ中にミニバンの後部シートを倒して子どもたちを自由に遊ばせるなんて芸当はできなくなる。ま、家族の安全のためだから仕方ないか。

●「落ち葉マーク」も義務化

 もうひとつ大きな改正点は「高齢運転者標識」の表示だ。高齢運転者標識とは通称「もみじマーク」、一般的には「落ち葉マーク」や「枯れ葉マーク」の俗称で知られるアレのこと。

 これまで表示は“努力義務”で罰則等はなかったが、6月1日からは、75歳以上の運転者に高齢者マークの表示が義務付けられる。違反すると、若葉マークの表示義務違反と同様に、違反点数1点と反則金4000円。

 これは74歳以下の運転者にも無関係な話ではない。もみじマークを表示した普通自動車に対する幅寄せや割り込みなども禁止。違反者には減点1、5万円以下の罰金が科せられる。

「施行開始から1年間は、高齢者講習や自治体との連携で周知徹底を図る。実際の摘発はそれ以降になる予定です」(警察庁)

 車を運転する75歳以上の親がいるなら、もみじマークをプレゼントしてやるのもいい。最近は、100円ショップでも売られている。

【2008年5月27日掲載】



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