干支(えと)の顔として、06年の正月に上野動物園(東京都)に展示された長野県川上村の「川上犬」に、初の子犬3頭が生まれた。28日、子犬は村にいる父親犬と対面した。
オオカミの血をひく小型犬で、国の天然記念物に指定されたが、戦後の雑種化で解除。地元保存会が交配を重ね、純血種の保存と管理に努めており、全国では約350頭が飼育されている。
子犬はすべて雄で父は「竜馬号」、母は「千曲黒姫号」。関係者は「坂本ならぬ竜馬の血と、黒姫の気立ての良さを受け継いで立派な日本犬に育ち、いっぱい子孫を残して」と期待している。【藤澤正和】
毎日新聞 2008年5月28日 20時04分(最終更新 5月29日 17時58分)