■いじめとナイフ

フィクション（作り話）

Ａ君は、Ｂ君が主催するいじめっ子クラブから、いじめられてました。きっかけは些細なことでＡ君にも非があったのかもしれません。クラスのほかの人は、ターゲットが自分になっては怖いので、ただ見てるしかありません。Ｂ君が主催すると書きましたが、実はＢ君が始めたところに面白いという理由で一緒に行動してただけなので、「いじめっ子クラブ」ではありません。でも単純化するとそういう構図になります。Ａ君は自殺しようかどうか悩みました。でも、自殺するのは嫌です。そこで反撃に出ることにしました。学校にペンナイフを持って良き、Ｂ君らにいじめられたときに、ペンナイフをだして、これ以上いじめるなら覚悟があると震えながら泣きながら言いました。Ｂ君らはそんなことはできないだろうと言うことで、「やれるもんならやってみろ」といってしまったのです。追い詰められたＡ君は、ペンナイフでＢ君をさすしかなくなったのです。Ａ君は犯罪を起こしました。でもきっかれはどうだったんでしょう。周りは、Ａ君は怖いキチガイで、Ｂ君かわいそうモードに一気にかわりました。いじめなんかなかったかのように消え去ってしまったのです。

少年犯罪データベース　いじめ事件

http://kangaeru.s59.xrea.com/ijime.htm

より以下抜粋。

昭和8年(1933).4.19〔小1(満6〜7歳)がからかわれてナイフで殺人未遂〕

　兵庫県城崎郡の小学校で、小学1年生(8)が4年生(11)の腹を手工用ナイフで刺して重体とした。小1なのに体重が50キロもある肥満児で、日頃からデブデブとからかわれており、友達もおらず1人で校庭で遊んでいたが、4年生にデブ君デブ君と云われたためカッとしたもの。

昭和32年(1957).12.11〔19歳が同僚2人を殺人未遂〕

　東京都北区の洋品店で、住み込み店員(19)が、同僚(25,17)2人をナタと包丁で切って1人重体とし、自分の腹を刺して3週間のケガを負った。新入りなのでいじめられ、復讐のため殺害して自殺するつもりだったと自供。

平成12年(2000).9.〔高校生による教師殺人未遂事件〕

　高校3年生(17歳)は、同級生(18歳)から日常的に恐喝等の傷害を受けていたため、人を殺せば少年院等に入り友人から逃れられると考え、通学する高校の教師(51歳)に対し、切り出しナイフで頸部を突き刺したが、傷害を負わせたに止まり、その目的を遂げなかった。(9月、愛媛)　警察庁「少年非行等の概要」引用。

平成12年(2000).4.13〔高3が同級生宅放火〕

　千葉県警木更津市の県立高校3年生(17)が同級生の家に放火して逮捕された。「馬鹿にされて頭に来たから仕返しした」と自供。玄関扉に油をまいて火を付けたが、すぐに消火された。

平成10年(1998).3.〔中学生によるいじめの仕返しによる殺人事件〕

　中学1年生(13歳)は、以前、同級生に対して粗暴な行為や嫌がらせをしたため、相手にされなくなり、逆に因縁をつけられるなどの「いじめ行為」を受けるようになり、当日も中学生(13歳)から机の上に足をのせるなどの行為をされたため、いじめの仕返しとして所携の折りたたみナイフで胸を刺して殺害した。(3月、埼玉)　警察庁「少年非行等の概要」引用。

本当は、いじめは悪いことだからやめておこうねといいたいところだけど、いじめにはこんな怖いリスクがあるからやめようねとしか言わないと、現在の日本人には理解されないのだろうと思う。

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