中国・四川大地震

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四川大地震:死者5万人超に 日本の医療チームが治療開始

四川大学華西病院の脇に日本の国際緊急援助隊医療チームの拠点テントを設置する隊員=中国・四川省成都で2008年5月22日午後3時37分、石井諭撮影
四川大学華西病院の脇に日本の国際緊急援助隊医療チームの拠点テントを設置する隊員=中国・四川省成都で2008年5月22日午後3時37分、石井諭撮影

 【成都(中国四川省)西岡省二】中国政府は22日、四川大地震の死者が5万1151人に上ったと発表した。負傷者は28万8431人、行方不明者は2万9328人。日本政府が派遣した国際緊急援助隊の医療チーム(田尻和宏団長、23人)はこの日午後、四川大学華西病院(成都市)の緊急外来などで実際の医療活動を開始、治療にも当たった。

 医療チームは病院敷地内に待機・連絡場所のテントを設営、▽緊急外来▽集中治療室(ICU)▽人工透析--の3部門にスタッフを配置した。日勤帯で勤務する。日本政府が緊急援助として中国側に供与した人工透析機7台も配備された。

 スタッフは同病院の白衣を着用し、肩などに日の丸のワッペンをつけた。緊急外来では救急車両が到着すると、中国人看護師らとともに患者を収容。重傷患者の中年男性の足の裏を触り、神経の状態を確認するなど、治療にも携わった。

 一方、中国外務省の秦剛副報道局長は22日、外交ルートを通じた海外からの資金援助が約4億9200万元(約73億円)、それ以外の資金援助が約6億1500万元(約92億円)に達したと公表した。だが、被災者用のテントは必要な330万張りのうち40万張りしかなく、「テントと仮設住宅が緊急に必要だ」と訴えた。

 北京五輪組織委員会はこの日、被災地・四川省での聖火リレーを、6月15~18日から8月3~5日に延期すると発表した。

毎日新聞 2008年5月22日 20時32分(最終更新 5月22日 23時56分)

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