日本医師会は5月28日、2008年度診療報酬改定を受けて実施している緊急レセプト調査の4月速報値を公表した。総点数は、前年同月に比べ診療所が3.04%減少したのに対し病院は1.65%の増。全体では0.52%の減少となった。
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調査は、日医A1会員の診療所3862施設と病院362施設を対象に実施。1161診療所、115病院から有効回答があり、有効回答率は診療所30.1%、病院31.3%だった。
診療所の総点数は、入院、入院外ともマイナスだったが、入院がマイナス1.65%、入院外がマイナス3.11%と、入院外の方が下げ幅が大きかった。また、病院でもプラス幅は入院1.81%に対し入院外1.16%と、入院外の方が小さかった。
2008年度診療報酬改定では、病院勤務医対策として400億円を診療所から病院に移譲。薬価・材料のマイナス分を含め、診療所がマイナス1.4%、病院がマイナス0.6%の改定となった。中川俊男常任理事は「これに厚生労働省が主張する『自然増』3−4%を足すと、診療所でプラス1.6−2.6%、病院で2.4−3.4%となるはず」と指摘。厚労省の主張する自然増はなくなっていると述べた。
また、病院と診療所の差が4.7%に開いたことに触れ、「診療所にとって厳しい改定だった」と述べた。
個別の項目の届け出状況を見ると、「夜間・早朝等加算」では届け出(予定含む)医療機関が46.9%。後期高齢者診療料については、届け出た医療機関が14.0%だった。
更新:2008/05/29 14:43 キャリアブレイン
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