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武雄市民病院:理解得られる改革ビジョンを 医師会が意見書提出 /佐賀

 武雄市が発表した民間移譲を柱とする武雄市民病院の改革ビジョンに対し、武雄杵島地区医師会(古賀義行会長、142人)は28日、市民の意見を取り入れるよう求める意見書を樋渡啓祐市長に提出した。市議会に対してはビジョンを議決しないよう求める意見書を出すことにしている。医師会の中には、提案が受け入れられない場合、市長のリコール運動を起こす動きもあり、今後、厳しいせめぎ合いとなりそうだ。

 古賀会長は「地域医療のあり方など、可能性を探る時間を持ってほしい。30日に議決されれば公募が始まるが、市民の理解がなくてよいのか」と疑問をぶつけた。一方、樋渡市長は「民間でも素晴らしい病院が来てくれることで市民との信頼関係を築いていきたい。医師会にも公募選定の段階で入ってもらう」と理解を求めた。

 意見書は改革ビジョンについて「評価と具体的な方針の検討もない」「地域医療の考え方や市の地域医療に対する権限と責任がはっきりしないままでは十分な理解が得られない」と懸念を表明。

 そのうえで、市民病院存続を求めた1万4000人分の署名や、専門家を交えた有識者会議による慎重な検討を求めた有識者会議の答申が無視されている、などと批判、市と医師会の信頼関係が「損なわれようとしている」としている。

 医師会は(1)地域医療と市民病院の役割(2)市民病院の運営理念(3)公立病院のあり方--などを回答するよう要望している。【原田哲郎】

毎日新聞 2008年5月29日 地方版

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