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【オトコ魂】オトコたちの給与明細〜あるタクシー乗務員の場合〜

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【オトコ魂】オトコたちの給与明細〜あるタクシー乗務員の場合〜
『月給35万円以上可』。おいしいコピーが踊るタクシー業界だが、果たして? 今回紹介するのは、そんなタクシー乗務員の給与事情。

「会社や成績によって違うけど、売り上げの65%が給料になる。でも、やめておきな。楽して稼げるなんて大間違いだから」

こう話すのは、都内の大手タクシー会社で働く米澤氏(仮名・33才)。月に11日勤務、1日20時間労働(3時間の休憩含む)で手取りは32万円。むろん頑張り次第で給料は青天井だ。これだけ聞けばまだまだ金脈が眠る業界に思えるが。

「会社との配分は1日単位で変るから相当なプレッシャーなんだよ。売り上げが悪いと50%なんてヤツもいるからね。オレなんてまだ良い方。手取り20万円代なんてザラだよ。それに実際は24時間態勢なの。ほら、会社を出てから帰るまでが20時間で、先にも後にも事務処理などやることが山積みなんだから」

問題はコレだけにあらず。今年1月、東京都内で実施されたタクシーの禁煙化に悲鳴を上げているのは、何も愛煙家ばかりではない。近ごろ、米澤氏の会社では喫煙に対しての密告令が出され困り果てているという。

「お客から喫煙の苦情が入れば即アウト。ホテルなどで客待ちすると、タバコの臭いがしただけで通報されるからね。減給になったり、配車を打ち切られて事務に回されるんだから、ひどいものだよ。なかにはタバコの臭いを付けたまま利用するお客もいる。次に臭いに敏感なお客が乗ったら、ねえ」

苦情やチクリの類いは何も客だけではない。なんでも乗務員同士でも目を光らせ、乗車や停車を問わず喫煙している場面を見つけたら会社に知らせるようにと"密告令"まで出ているというから驚きだ。

「怖いのは、同僚や他社からのヤッカミ。例え喫煙していなくても『アイツがタバコを吸っていた』と密告されれば、それまでだからね」

バブル期の隆盛に夢を見て業界入りした米澤氏。増収を見込める個人タクシーの資格を得るためにはあと7年、無事故無違反を続けなければならない。賃上げや禁煙で客足が遠のいた業界で落ち葉拾いを続けるべきか、真剣に転職を考えるべきか。密告の恐怖に絶えながら今日もハンドルを握っている。(高木胎児)

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