写真グラフ
 

緑の姨捨 乗った・歩いた  展望電車「四季彩」号 走る
(2008年5月26日掲載) 
 

聖高原駅から善光寺街道を歩いた「駅からハイキング」。歴史に思いをはせながら姨捨駅へ





地元住民から街道の説明を受けるハイキングの参加者
 

広い窓側に向け座席が並ぶ「四季彩」号。中づりには姨捨駅の写真コンテスト入選作を展示した



鉄道ファンがカメラを構える中、姨捨駅に到着した「四季彩」号



限定販売の駅弁を味わいながら、姨捨駅からの展望を楽しむ人たち

 通勤型電車を改造した展望電車「四季彩」号が24日、JR長野駅(長野市)−姨捨駅(千曲市)間を1往復した。JR東日本長野支社が「長野県の代表的な車窓風景を、田んぼに水が入った季節に楽しんでもらおう」と企画。同時に、聖高原駅(麻績村)から2駅隣の姨捨駅まで旧善光寺街道を歩く「駅からハイキング」も行われ、静かな山里が行楽客や鉄道ファンでにぎわった。

 週末に東京の青梅線を走る四季彩号が、ほかの路線に姿を見せることは少ない。往復で延べ230人が乗車し、沿線のあちこちで鉄道ファンがカメラを向けた。

 姨捨駅では電車の到着後、列車名や行き先の入ったプレートの限定販売に長蛇の列ができた。岡谷市からやって来た平出貴一さん(21)は「日本三大車窓といわれる風景を大きな窓から眺められて感激しました」。

 ハイキングには首都圏を中心に県内外から94人が参加。妻と一緒に歩いた横浜市の斉藤修身(おさむ)さん(42)は「緑がきれいですね。あまり整備されていないのがかえって良かったです」と満足そう。地元住民がボランティアでガイドし、参加者は説明に耳を傾けながら10・5キロの古道をおよそ4時間かけて歩いた。
 
写真グラフ 信毎フロント

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