岡山放送局

2008年5月28日 20時59分更新

シルバー補助金返還求め提訴

岡山市が、経営再建を理由にシルバー人材センターに補助金を支出するのは違法だとして、岡山市の市民グループが28日、補助金の返還を求める訴えを岡山地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、岡山市の市民グループ、「市民オンブズマンおかやま」です。
訴えによりますと、岡山市は、経営危機に陥った岡山市シルバー人材センターに再建の費用として1億1600万円の補助金を支出しており、原告は経営危機はずさんな経営によるもので、「一般的資金不足の救済を目的に補助金を支出しない」と定めた市の規則に反し違法だ、などと主張しています。

そして、高谷市長とシルバー人材センターなどを相手取って補助金の返還を求めています。

市や人材センターの調査で、センターでは赤字を隠すための不正経理やおよそ7900万円の使途不明金が明らかになっています。

市民オンブズマンおかやまの重田龍三代表は「めちゃくちゃになった組織をただ延命させるために支出する補助金には何ら公共性は認められない」と述べました。

これについて岡山市は「訴状が届いていないのでコメントできない」と話しています。