松本市梓川梓の市梓川体育館で27日午後9時10分ごろ、柔道教室に参加していた東筑摩郡波田町の小学6年の男子児童(11)が意識を失い市内の病院に運ばれた。児童は急性硬膜下血腫で、意識不明の重体。松本署は28日朝から、体育館の実況見分を行い、指導者らから事情を聴いて当時の状況などを調べている。
同署によると、柔道教室は近くの自営業の男性(35)が指導している。この日は午後7時半ごろに練習を始め、別の男性(34)も指導に当たっていた。小中学生10人ほどが参加していた。体操、受け身、寝技を行った後、投げ合いながら受け身の練習をする乱取りに入った。乱取りは1セット3分で繰り返した。
重体になった児童の乱取りは、3セットまでは児童同士だった。その後、指導者を相手としている最中、足がふらつくなどした。指導者が水を飲ませるなどしたが、嘔吐(おうと)して意識を失ったため119番通報した。
柔道教室は体育館2階の柔道場で火曜日と木曜日、小学1年生から中学3年生までを対象に開いている。