|
|
|
社会|スポーツ| |
文字サイズ:
大|中|標準
|
札幌圏
多数回落選者やDV被害家族ら対象 市住への入居優遇 江別(05/28 14:13)【江別】市営住宅の入居を希望しながら何回も落選した人や、ドメスティックバイオレンス(DV)被害を逃れた家族など事情のある困窮世帯を対象に、江別市は入居の抽選に優遇措置制度を導入することを決めた。 市内に五つある市営住宅団地では昨年度、十一戸の空き室の抽選に対して、百六十八人もが応募、競争率は一五・三倍に達した。 不況や高齢化の影響もあり、家賃の安い市営住宅を出て行く人が減って空き室が出ない一方、入居希望者は増え、抽選の倍率は二〇〇一年ごろから急激に上がり始めた。これまでも十回近く落選し、不満を訴えた応募者もいるという。 こうしたことから、本当に住宅に困っている人を救済するため優遇制度を決めた。 抽選は、入居希望者に番号を付与し、コンピューターが選ぶ方式。《1》多数回落選者《2》世帯状況−の二本立てで優遇措置を行う。 《1》では、三−五回の落選者に通常の抽選番号一個とは別の番号一つが与えられ、当選確率が増す。抽選番号は落選回数に応じて増え、最高で、十八回以上の落選者に九個の番号が与えられる。 《2》では、高齢者世帯、障害者などの世帯、母子世帯、父子世帯、DV被害世帯などが対象。いずれも、抽選番号が一個多く与えられる。 市営住宅の抽選は、六月、十月、二月の年三回。なお、過去の落選回数は救済対象にならず、次回の六月実施分から数える。(中尾吉清) |
|