季節は初夏、間もなく水の季節ですが、福岡県と佐賀県の子供たちがきょう、水にまつわるこんなことに取り組みました。
北九州市若松区の江川小学校の5年生60人は、けさ、学校の前にある田んぼで田植えに挑戦しました。
子供たちは足首まで泥につかりながら、等間隔に印をつけた玉紐という紐に沿って、苗を一株ずつ植えていきました。
この稲作体験は、子供たちに食べ物の大切さを感じてもらおうと、毎年実施しています。
夏には稲の成長や水中の生物を観察するほか、秋には稲刈りをして、およそ4俵分のコメを収穫する予定です。
一方、佐賀県唐津市の北浜海水浴場では、ヒラメの稚魚の放流体験が行われました。
唐津市立湊小学校の児童56人が、体長8センチほどのヒラメの稚魚およそ500匹をバケツに小分けにして、一匹ずつ両手ですくって海へ放していきます。
この放流体験は、佐賀県が河川や海の水産資源を増やそうと1年間に10回程度実施していて、ヒラメのほかに、真鯛やうなぎなどの稚魚も県内各地で放流する予定です。
ヒラメが消えてゆく海を見つめる子供たちに降り注ぐ雨。
気象庁はきょう、九州南部地方の梅雨入りを発表しました。
平年より1日早く、去年よりは4日早い梅雨入りです。
九州北部の梅雨入りの平年日は6月5日ごろで、少しずつ、水の季節が近付いています。