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新宿コマ劇場:閉館へ 観客数低迷、跡地は再開発

 阪急・東宝グループの興行会社「コマ・スタジアム」は28日、東京都新宿区歌舞伎町の新宿コマ劇場を今年末で閉館すると発表した。主催する歌謡ショーなどの観客動員の低迷などで08年3月期連結決算は2期連続の営業赤字で、建物の老朽化も進んだため。跡地は、土地を保有する東宝と再開発する計画だが、常設劇場を置くかは現段階では未定という。ショーなどの興行は当面、ほかの劇場を借りて続けるが、公演規模は縮小する見通し。

 新宿コマ劇場は1956年12月に「新宿コマ・スタジアム」の名で開場。初代社長は同年11月開場の梅田コマ劇場(大阪市北区)と同じく阪急・東宝グループ創立者である小林一三氏。円形の舞台を円形の客席が取り巻く形式で、セリが回る様子がコマを連想させることから名付けられた。

 開場当初は榎本健一さんらの喜劇公演などが行われた。80年代以降は演歌歌手の公演が売り物になっていた。最後の主催公演は、12月2日から同22日までの元宝塚スターによる「愛と青春の宝塚」。大阪市の梅田コマ劇場は04年に阪急電鉄に売却され、05年4月から梅田芸術劇場に名称変更しており、新宿コマの閉館で「コマ」の名が消えることになる。【田畑悦郎、小玉祥子】

毎日新聞 2008年5月29日 東京朝刊

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