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【官房長官会見詳報(1)】自衛隊派遣「中国から要請があった」(28日午後) (3/3ページ)
【TICAD】
−−TICAD(アフリカ開発会議)に関連して、アフリカ大陸の支援については中国やインドがかなり最近伸ばしている。日本のアフリカへのセールスポイントはどこにあるのか。また他国と違ってアフリカ対策で強くしていきたい分野とは
「分野…。必ずしも中国がどういう援助をやっているかとか、インドがどうかということが全部透明性があり、オープンであるかということであるかというとそうではないものですから、厳密な意味での比較とかはできません。特にダック(開発援助委員会)加盟国であればいいんですけど、たとえば中国は依然として発展途上国であるから、OECD(経済協力開発機構)ダックに加盟していないわけですよね。ただダックにいろんな援助条件等を報告する義務もないというようなことから、そういう意味での透明性はないわけですよね。従って比較のしようがないということはあります。ただ、たとえば中国はうんと目立つ一点豪華主義というか、そんなような援助があったりすることもたまに見聞きします。私もある国に行きましたらですね、目抜き通りをわーっと中国の旗を立ててですね、これは中国がやっているんですということが分かるようにやるんですね。日本の援助はですね、非常にひっそりと目立たないところに、でもその国の国民に役立って喜ばれるような建物を造ったり、いろんな技術指導をやったりしているということで、言葉が適切かどうか分かりませんけど、いい意味で国威発揚型ではないのが日本の援助、それだけに非常にそれらの国々にとっては受け入れやすいものでありますし、アフリカの場合はパートナーシップとオーナーシップという言葉を使っております。パートナーシップは日本がアフリカのパートナーであると。それはオーナーシップ、アフリカの国が自ら自分の国をよくしたいと、そういう意欲を持っているところを助けるんですよと。言ってみれば、当たり前なんですけど。その当たり前が当たり前でないのが、この世界の難しいところ。そういう意味で日本はオーナーシップを尊重しつつ日本のパートナーシップで支援をしていくということが日本の援助の特色なんだろうと、こう思っております。まあ、分野はそれは国によってですね、それが空港であったり、港であったり、道路であったり、あるいは井戸掘りであったり、農業技術であったり、教育支援であったり、さまざまな分野で日本は対応ができているんだと思います」