『皐月賞馬不在のダービーを制するのは○○○』 |
出走日:2008年06月01日(日) |
今週のメインレースは、3歳世代のチャンピオン決定戦の第75回日本ダービーである。
今年のクラシック戦線は、牡馬・牝馬共に大混戦模様であり、
尚且つ、皐月賞馬キャプテントゥーレが不在ということもあって、
第75回日本ダービーは例年以上の難解なレースとなりそうである。
牡馬クラシック第1弾の皐月賞からは、
2着のタケミカヅチ(柴田善)、3着のマイネルチャールズ(松岡)、
4着のレインボーペガサス(安藤勝)、5着のレッツゴーキリシマ(幸)、
6着のブラックシェル(武豊)、7着のノットアローン、
8着のフサイチアソート(藤田信二)、9着のスマイルジャック(小牧太)、
10着のサブジェクト、11着のフローテーション(藤岡佑)、
13着のベンチャーナイン(武士沢)、14着のショウナンアルバ(蛯名)及び
16着のオリエンタルロック(武幸四郎)などが第75回日本ダービーに出走する。
皐月賞の行われた中山競馬8日目の芝のレースは、
外を回った馬でも好走していた前日の中山競馬7日目と一変して、
すべてのレースで逃げ・先行馬と内を突いた馬のみが好走しており、
極端にインが有利な馬場状態であった。
これは中山競馬場の馬場造園課が、
皐月賞の開催日ということでインにローラーをかけたことによるものだろう。
更に皐月賞は、
1000m通過61秒6の超スローペースでもあった。
つまり皐月賞は、
7番人気のキャプテントゥーレが逃げ切って圧勝したことからも分かるように、
先行馬及びインをついた馬に極端に有利なレースであった。
このことを考慮して皐月賞を分析すると、
6番人気で2着に追い込んだタケミカヅチは、
1枠でインを突く展開に恵まれたものであり、レース内容的な価値は高くない。
また、スローペースを2番手で追走して5着に粘り込んだレッツゴーキリシマも、
レース内容的な価値は低い。
そこで、皐月賞上位組では、3着のマイネルチャールズ、
4着のレインボーペガサス及び6着のブラックシェルに
第75回日本ダービーでは特に注目すべきである。
皐月賞においてマイネルチャールズは、
中段の馬込みの真ん中からレースを進めて、
3コーナー過ぎから徐々に進出して追い込んだが、
2着のタケミカヅチとハナ差の3着が精一杯であった。
つまり、マイネルチャールズの皐月賞の3着は、
イン有利な馬場で外を回ることによって脚を殺されたものであり、悲観すべき内容ではない。
よって、皐月賞で1番人気を裏切ったマイネルチャールズに、
第75回日本ダービーでも高い評価を与えるべきである。
ただし、マイネルチャールズのローテーションを見る限り、
第75回ダービーよりも皐月賞が目標だった感が否めず、
第75回ダービーにおいては、
マイネルチャールズに本命級の評価まではすべきでないと競馬理論では判断している。
一方レインボーペガサスの皐月賞4着は、
ゴール前で凄い脚で追い込んだことからも分かるように脚を余しての結果であり、
直線の長い東京競馬場で行われる日本ダービー向きとみることができる。
そこで第75回日本ダービーにおいては、
レインボーペガサスにそれ相応の高い評価を与えるべきである。
但し、レインボーペガサスが皐月賞でその豪脚を使えたのは、
イン有利な馬場で終始ラチ沿いを走らせた
安藤騎手の好騎乗によるものと見ることもできる。
よって、皐月賞のゴール前の見た目だけでレインボーペガサスが
過剰に人気になるようであれば、レインボーペガサスの評価を下げるべき
と競馬理論では判断している。
一方、ブラックシェルの皐月賞6着は、
着順こそ悪いものの2着馬とは0秒1差であり、
イン有利な馬場で大外を回ったことを考慮すると、
レース内容的には出走馬中ナンバーワンと見ることもできる。
また、第75回日本ダービーにおいては、
豊騎手が騎乗する点もブラックシェルにとっては心強い。
よって、皐月賞組の中では、
ブラックシェルを第75回日本ダービー馬の最有力候補として判断している。
一方、皐月賞7着のノットアローン、
9着のスマイルジャック及び10着のサブジェクトは、
前残りの展開にもかかわらず粘りを欠いた。
また、皐月賞8着のフサイチアソートは、
イン有利の馬場で最内を突いたにもかかわらず、
好走できなかった。
また、皐月賞11着のフローテーション、
13着のベンチャーナイン及び16着のオリエンタルロックは、
大きな理由もないのに負けすぎである。
よって、これらの馬が第75回日本ダービーで好走する可能性はかなり低い。
なお、皐月賞惨敗組で唯一巻き返す可能性があるとすれば、
ショウナンアルバ(蛯名)であろう。
ショウナンアルバはスプリングステークス及び皐月賞において、
自分の競馬ができずに敗れているが、共同通信杯の強い内容が忘れられない。
ショウナンアルバは共同通信杯において、
ハイペースを早め先頭という横綱競馬で勝利を収めており、
その共同通信杯の2着がタケミカヅチであることを考慮すると、
第75回日本ダービーで通用する能力を秘めていることは間違いない。
但し、ショウナンアルバは非常に気難しい馬なので、
第75回日本ダービーで好走できるか否かは
レースで折り合えるかどうかにかかっている。
なお、ショウナンアルバの現状では馬込みで折り合える可能性は低いので、
い切って逃げの手にでるようであれば
ショウナンアルバの好走の可能性が高まる
と競馬理論では判断している。
次に、NHKマイルカップ組について分析する。
NHKマイルカップからは、
1着のディープスカイ(四位)、2着のブラックシェル(武豊)、
9着のレッツゴーキリシマ(幸)及び10着のエーシンフォワード(和田)が
第75回日本ダービーに出走する。
9着のレッツゴーキリシマ及び10着のエーシンフォワードは、
ディープスカイに10馬身近くも離されており、
ダービーで逆転する可能性は低い。
一方、ディープスカイのNHKマイルカップの勝利は、
他の有力馬が外を回る中、コースロスを避けた四位騎手の好騎乗に助けられた部分もあるが、2着のブラックシェルに2馬身近くの差をつけており、実力によるものとみていいだろう。
先ほど述べたように、
皐月賞組の中ではブラックシェルをダービー馬の最有力候補と判断しているので、
このブラックシェルを寄せ付けずに圧勝したディープスカイに第75回日本ダービーで
高い評価を与えるのは当然であろう。
なお、第75回日本ダービーにおけるディープスカイの課題は2400mの距離だが、
折り合いに難がある馬ではないので大きな問題にはならない
と競馬理論では判断している。
次に、第75回日本ダービーのトライアルレースの青葉賞組について分析する。
青葉賞からは、
1着のアドマイヤコマンド(川田)、2着のクリスタルウイング(内田博)及び
3着のモンテクリスエス(福永祐一)が
第75回日本ダービーに出走する。
アドマイヤコマンドは、
イン有利な馬場をインの3番手を追走して直線でもインを突く絶好の展開にも恵まれて、
青葉賞を快勝した。
一方、クリスタルウイングの青葉賞2着は先行集団の外を追走してのものであり、
モンテクリスエスの青葉賞3着は中段の馬込みの中を進んでのものであり、
上位三頭は着差ほど能力差はない。
よって第75回日本ダービーにおいて、
アドマイヤコマンド、クリスタルウイング及び
モンテクリスエスは展開一つで着順が入れ替わる公算が高い
と競馬理論では判断している。
そこで問題となるのは青葉賞組が一線級相手に通用するか否かであるが、アドマイヤコマンドが、
毎日杯において直線で前が狭くなる不利を受けながらも2着に好走していることから、
青葉賞組が第75回日本ダービーで通用する可能性は高い。
また、皐月賞上位組と差のない競馬をしていたアルカザン(池添)が、
青葉賞ではアドマイヤコマンドと7馬身差の7着に敗れたことも、青葉賞のレベルの高さが窺える。。
更に、第75回日本ダービーの舞台となる府中2400mを経験していることも、
青葉賞組には有利に働きそうなので、
青葉賞組の三頭のアドマイヤコマンド、クリスタルウイング及びモンテクリスエスには
それ相応の注意を払うべきと競馬理論では判断している。
次に、第75回日本ダービーのもう一つのトライアルレースのプリンシパルステークス組について分析する。
プリンシパルステークスからは、1着のベンチャーナイン(武士沢)及び2着のアグネススターチ(赤木)が第・・・・
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