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名誉を受けて生き続ける
戦争犯罪者
私は日本軍の戦争犯罪者たちは戦後小さくなって生きているだろうと思っていた。ところが事実はそうではない。彼らは大きな顔をして生きている。
人間は完璧な生き物ではない、当然過ちは犯す。だが、問題は、それからだ、過ちを犯した後の行動が、その過ちの真実を物語るのだ。黛治夫はその一例であり、ここで紹介する。
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幸せに生きる戦争犯罪者たち
今の日本社会の問題点は、この「幸せに生きる」ことにある。戦争犯罪者にも死刑が言い渡されない限り生きる権利はある。普通の人として生きるのなら問題はないだろう。日本の問題は、この人間達が権力と名誉を求め、それが完全に実現されることにある。戦争犯罪者は敵国だけでなく日本国民にも敵は多い。言論の自由が保障されれば、いろいろな非難を受けることになる。これは辛いことだ。だが、それは自業自得であり、一般の無実の国民が黙らされたり、嫌がらせを受けねばならない道理はない。
事例は数多いが、ここでは黛治夫に限って述べてみる。
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昭和12年、ドイツの軍港に寄港した足柄
捕鯨母船「日新丸」
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