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      福田内閣メールマガジン(第32号 2008/05/22)      
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★☆ 政府インターネットテレビ ☆★

 福田総理が出席し、地球温暖化に関して議論された国民対話(平成20年
4月5日開催・北海道洞爺湖町)の様子を政府インターネットテレビでご覧
いただけます。
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1862.html

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□ 目次

[だから消費者庁。福田康夫です。]

[農林水産大臣の若林正俊です。]
● 食料供給力の強化に向けて

[この人に聞きたい]
● 野口英世アフリカ賞の興奮!
 (ケニア国家エイズ対策委員会委員長 ミリアム・ウェレ)

[編集長のひとこと]
 (編集長 大野松茂)

[政府インターネットテレビ番組ガイド]

[福田内閣の動き]

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[だから消費者庁。福田康夫です。]
【写真】福田総理大臣 プロフィール English
 だから消費者庁。福田康夫です。

 「10年前に同じ事故が起きていたのに」

 月曜日、ガス湯沸かし器の事故でお亡くなりになった上嶋浩幸さんのお母
さん、こんにゃくゼリーがのどにつまってお亡くなりになった村田龍之介君
のお母さんとお会いして、お話を伺いました。

 最初の事故があったときにすぐに役所や企業が動き出していれば、自分た
ちの子どもは被害を受けずにすんだ、との思いを持つのは、子を持つ親とし
て当然です。

 「大切な家族をなくした心の傷は一生癒えることはないでしょう。」

 上嶋さんも、村田さんも、声を詰まらせながら訴えられました。このよう
な悲劇を二度と繰り返してはならないと思わずにはいられませんでした。

 同じような事故が繰り返されてしまう背景には、役所が縦割りになってい
る中で、どの省庁が担当すべき問題かが明確でなかったり、事故の情報が担
当部署にうまく伝達されなかったり、長い期間放置されたり、といった問題
がありました。

 「死んだ息子のためにも、真に消費者のことを考えてくれる役所ができる
ことを希望します。」

 役所の問題による犠牲者を、これ以上増やしてはなりません。消費者の立
場に立って、消費者を守る新しい組織である「消費者庁」を、できるだけ早
期につくりあげます。

 中国の四川大地震では、日本の国際緊急援助隊が、世界の先陣を切って、
現地での活動を展開しました。今週は、中国の要請を受けて、医療チームを
新たに派遣し、救命・治療活動を行います。

 こうしたわが国の救援活動は中国国内でも報じられ、中国の皆さんからた
くさんの感謝の声が伝えられています。

 両国民の想いを背に、国際緊急援助隊・医療チームのメンバーには、一人
でも多くの命を救うため全力でがんばってほしいと思います。

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[農林水産大臣の若林正俊です。]
【写真】若林農林水産大臣 プロフィール
● 食料供給力の強化に向けて(農林水産大臣 若林正俊)

 農林水産大臣の若林正俊です。

 最近、テレビや新聞などで、食料問題が取り上げられる機会が増えてきま
した。途上国を中心とする人口増加と経済発展、バイオ燃料需要の増加、地
球温暖化など、食料をめぐる国際情勢が大きく変化し、小麦、とうもろこし、
大豆や米などの国際価格は史上最高の水準となっています。食料の6割以上
を外国に依存している我が国においても、食品価格は上がり始めています。
また、食料輸出国の中には、自国向けの食料供給を優先して、輸出を規制す
る国が現れてきています。

 このような中で、我が国がこれまでのように、いつでも好きなだけ食料を
安く買い続けることは、中長期的にみて難しくなっていくと思われます。食
料は投機対象にもなる戦略物資であり、今後、食料をめぐる世界的な奪い合
いは激しさを増すものと考えられます。このため、過度の食料輸入に頼り続
けることのリスクは、これからますます大きくなっていくのではないでしょ
うか。

 したがって、私は、国内の食料供給力を強化していくことの重要性が今ほ
ど高まっているときはないものと考えています。このため、食料生産の要素
である「モノ」、「ヒト」、「土地」などに着目した上で、それぞれについ
て、我が国の食料供給力の強化に向けた施策を展開していきたいと考えてい
ます。

 例えば、「モノ」の観点からは、我が国の最も優れた生産装置である水田
を効率的に使えるよう、米をご飯としてだけでなく、米粉としてパンやケー
キ、麺類などに活用したり、あるいは飼料米として活用する取組を推進して
いきます。また、「ヒト」では、農業の将来を担う経営を育てるため、農業
経営の法人化や農内外からの若者の就農支援などを、「土地」では、食料の
重要な生産基盤である農地について、その確保と有効利用を図るため、農地
制度の見直しなどを、それぞれ推進していきます。

 このように、世界最大の食料純輸入国である我が国が食料供給力を高めて
いくことは、国際的な食料需給のひっ迫の緩和に貢献することにもつながる
ものと考えています。

 6月3日〜5日には、FAO(国連食糧農業機関)主催の「世界の食料安
全保障に関するハイレベル会合」も開催されますが、さらに、世界的な食料
問題の解決に向けて、我が国はリーダーシップを取って、緊急食料支援や国
際機関への資金拠出、途上国への農業技術支援などに取り組んでまいります。
7月に開かれるG8北海道洞爺湖サミットでも、食料問題についての積極的
な協力を各国に要請していきます。食料問題については、今後とも、国民の
皆さんと一緒に考えながら、施策を展開していきたいと考えています。

※ 食料の未来を描く戦略会議 国民へのメッセージ
 (農林水産省ホームページ)
 http://www.maff.go.jp/j/study/syoku_mirai/index.html#message

※ 21世紀新農政2008〜食料事情の変化に対応した食料の安定供給体
 制の確立に向けて〜(農林水産省ホームページ)
 http://www.maff.go.jp/j/shin_nousei/index.html

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[この人に聞きたい]
【写真】ミリアム・ウェレ氏 プロフィール
編集部注)28日から横浜で第4回アフリカ開発会議(TICADIV)が開
    催されます。同日、平成18年5月の小泉総理(当時)のアフリカ
    訪問及び野口英世博士没後80年を記念して、同年7月閣議決定に
    より創設された野口英世アフリカ賞の、福田総理による第1回授賞
    式が行われます。今週は、過去40年間、生涯をアフリカに住む人々
    特に女性と子どもの保健と福祉の向上と、コミュニティにおける基
    礎医療サービスの提供に尽力して、同賞医療活動部門の受賞者に決
    まったケニア国家エイズ対策委員会のミリアム・ウェレ委員長にメ
    ッセージをお寄せいただきました。
    ※ 野口英世アフリカ賞についてはこちらをご覧ください。
     http://www.cao.go.jp/noguchisho/index.html

● 野口英世アフリカ賞の興奮!
 (ケニア国家エイズ対策委員会委員長 ミリアム・ウェレ)

 野口英世アフリカ賞によって、世界中が何と希望に満ちた興奮に包まれて
いることでしょう!多くのウェブサイトがこのことを伝えています。野口英
世アフリカ賞の最初の受賞者としての決定を知らされ、私は世界中から激励
のメッセージを受け取っています。

 この興奮が最も大きいのがアフリカです。アフリカ大陸全体に保健分野の
前向きな興奮の波を起こしています。「Slogging for people(人々の為に
地道に努力する)」ということが新しい、積極的な意味を持つことになりま
した!何という喜びでしょう!!なぜアフリカがこんなに興奮しているのか、
以下のような考えが浮かんできました。

 第一に、この賞の授賞が、日本政府が十数年前に始めたアフリカ開発会議
(TICAD)の開催と連携して行われることです。開発問題に携わってい
るアフリカ人は、日本政府が世界で最初に、アフリカの首脳を招いて開発問
題に焦点をあてた会議を開催したということを、高い評価とともに記憶して
います。

 TICADの開催に合わせて本賞を授賞することで、この賞及び保健分野
双方の重要性と意義が増しています。このことは、アフリカ各国首脳が20
07年に「アフリカ保健戦略」を採択することにより、アフリカの保健の重
要性を認めたことと整合します。「アフリカ保健戦略」は、病による大きな
苦しみがアフリカの発展を妨げていること、また病気の人は労働時間が減り、
たとえ働いたとしても生産性が非常に低くなることを明らかにしています。
このことは、保健が開発の基礎であるという1987年のアフリカ首脳の決
議を思い起こさせます。それからこれまで何年もはびこっていた、保健は単
に費用がかかるだけのものであるという誤解は解け、開発という経済活動の
基礎であるということがはっきりしました。この誤解は永遠に過去のものと
しなければなりません!

 第二に、日本政府が野口博士のアフリカに関する業績を強調したことを、
アフリカは感謝しています。アフリカに対するこの日本の心強い決意は、
TICADIVの開催にあたりアフリカを「元気と機会の大陸」と呼んでいる
ことにも表れています。これは今世紀の初め(わずか数年前)、ある主要な
国際報告書がアフリカのことを「絶望の大陸」と述べたことと全く対照的で
す。日本がアフリカについての前向きな見方を発信していることを私達は深
く感謝しています。私達アフリカ人はそれが現実になることを望んでおり、
そのために懸命に努力しています。

 第三に、この名誉ある野口英世アフリカ賞は、医学研究や保健サービス拡
大による実際的な効果に焦点を当てており、既存の医学分野の名誉ある賞か
ら抜け落ちている部分を補っています。既存の医学分野の賞は、その性質か
ら、アフリカで活動する人を、授賞対象から多かれ少なかれ除外してしまい
ます。アフリカで活動する人がこういった賞を受賞できていないのも不思議
ではありません。アフリカで医学研究と医療サービスの改善及び拡充の活動
をする人にとって、アフリカの人々の生活の質の改善に重要な意味をもつ分
野が顕彰対象となったことは素晴らしいことです。

 最後に、私にとって2008年の野口英世アフリカ賞医療活動部門の受賞
は大きな名誉です!この賞は、アフリカの保健の質の改善を超えて、アフリ
カと日本の人々の強い絆になると信じています。

※ 本原稿は内閣府による仮訳です。原文は英語でお寄せいただきました。

※ 「野口英世アフリカ賞〜ドゥ!JAPAN」
 (政府インターネットテレビ)
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1649.html

※ 「受け継がれる不屈の精神〜野口英世アフリカ賞〜峰竜太のナッ得!
 ニッポン」(政府インターネットテレビ)
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1711.html

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[編集長のひとこと]

 先週起きた中国四川省における大地震で被害に遭われた多くの方々に心か
らお見舞いを申し上げます。政府は、世界に先駆けて国際緊急援助隊による
救助活動を行うとともに、医療チームを派遣しました。引き続き被災者への
支援に全力を尽くしていきます。

 若林大臣が国内の食料供給力を強化するための取組について語っています。
戦前生まれの私が子どもだった頃に比べて手に入る食べ物の種類も量も豊富
になりましたが、一方で、毎日の生活に不可欠な食料だからこそ、その6割
以上を外国に依存していることへの備えはやはり必要だと思います。

 横浜で開催される第4回アフリカ開発会議(TICADIV)の初日の28
日、アフリカに関する医学研究や医療活動で優れた功績をあげた方々を日本
が表彰する野口英世アフリカ賞の授賞式が行われます。「この人に聞きたい」
には、同賞医療活動部門の第1回受賞者ミリアム・ウェレ氏が登場。ウェレ
氏のような、アフリカで基礎医療に貢献する方の存在を知っていただき、日
本はアフリカのために何ができるか、皆さんもいま一度考えてみてください。
(まつしげ)

大野内閣官房副長官プロフィール 【写真】大野内閣官房副長官
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[政府インターネットテレビ番組ガイド]

●新着情報

<2CH>週刊総理ニュース(08/05/12〜08/05/18)
  道路特定財源に関する関係閣僚会議初会合、スペースシャトル「エンデ
 バー号」搭乗員の表敬 など
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1861.html

<13CH>大臣と語る
  甘利大臣、鴨下大臣と語る 希望と安心の国づくり〜ダイジェスト版
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1862.html

<21CH>地球環境・サミット
・ 本上まなみのサミット情報 未来へのメッセージ(第7回)
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1849.html
・ 北海道遺産〜京極のふきだし湧水(北海道京極町)
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1858.html
・ 北海道遺産〜北限のブナ林(北海道黒松内町)
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1857.html
・ みんなの未来、そして地球のために〜グリーン電力制度
 〜峰竜太のナッ得!ニッポン
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1853.html
・ 環境対策に技術で貢献〜超耐熱材料の開発へ〜Just Japan プラス
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1854.html

<22CH>トピックス
  情報通信月間〜地上デジタル放送への完全移行に向けて
 〜MY JAPAN
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1855.html

<31CH>地域の元気
  東山遊歩道(岐阜県)
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1859.html

※ 政府インターネットテレビ
 http://nettv.gov-online.go.jp/

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[福田内閣の動き]

● 緒方貞子氏及び鶴田真由氏とのTICAD IVに関する意見交換(08/05/20) など
 http://www.kantei.go.jp/jp/hukudaphoto/index.html

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[ご意見、ご感想]

 読者感想
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[福田内閣メールマガジン]

<バックナンバー・配信先変更・配信中止>
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/

総編集長:内閣総理大臣 福田康夫
編集長 :内閣官房副長官 大野松茂
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)