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アフリカの発展を後押し

公明新聞:2008年5月28日

セネガルのワッド大統領と握手する太田代表=27日 横浜市

「人間の安全保障」を強化
課題克服へ人材育成、技術協力
開発会議、きょう開幕

セネガルのワッド大統領(左)と握手する太田代表=27日 横浜市

 第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ、横浜市で開催)がきょう28日、開幕する。同会議はアフリカ開発をテーマに、日本政府が国連や世界銀行などと共催で、5年に1回、日本で開かれる国際会議。今回はアフリカ52カ国が参加、うち40カ国以上の首脳級が出席して、アフリカの発展、成長に向け、3日間にわたって議論が行われる。開幕に先立ち、公明党の太田昭宏代表は27日、横浜市で、来日したセネガル、ルワンダ、エリトリアの各国大統領と会談。TICADがアフリカの未来にとって実りある会議となるよう期待を表明し、公明党としてアフリカの平和・安定、経済発展に、より一層、協力する考えを示した。また、教育や環境、衛生、貧困など「人間の安全保障」に関する分野での支援強化が重要と力説した。

  セネガルのワッド大統領との会談で太田代表は、「大統領はアフリカ全体の中でリーダー役を果たし、新しいアフリカのモデルをつくってきた」と述べ、民主化を定着させた同国が、周辺地域の平和、発展に貢献していることに敬意を表明した。

 ワッド大統領は、アフリカ諸国の中で先駆けて「自由」の実現に取り組んできた自身の闘争を述べるとともに、経済発展や女性の社会進出に力を入れていることを力説。さらに、「二国間協力を強化させたい」として、両国の代表団の相互派遣や、公明党との政党間交流を提案した。太田代表も、アフリカとの交流を強化する考えを示した。


ルワンダのカガメ大統領との会談に臨む太田代表ら ルワンダのカガメ大統領との会談で太田代表は、1990年代の民族対立による激しい内戦からの復興、国民融和に尽力する同大統領の取り組みを高く評価。人間の安全保障の促進、経済開発、農業振興、環境問題への対応などの課題克服に向け、「人材育成を含めて技術協力を促進したい」と強調した。

 カガメ大統領は、アフリカの開発・発展には、良い統治(グッド・ガバナンス)、インフラ(社会基盤)整備、人材育成、民間投資の誘導などが重要と指摘するとともに、「アフリカが悲惨さや戦争などで特徴付けられるのではなく、自力で立ち上がる意欲を持った人間の尊厳あふれる大陸であることを行動で示していきたい」と述べ、自立に向けた温かい支援を要請した。

エリトリアのイサイアス大統領と会談する太田代表
 エリトリアのイサイアス大統領との会談で太田代表は、同国が30年に及ぶ内戦を乗り越え、自助努力を中心にした復興、開発に取り組む姿勢を評価する一方で、「食糧安全保障の達成に向け、技術協力を含めて前進するよう協力したい」と述べた。同大統領は、「アフリカ自身が恵まれた資源を有効活用できるように変革しなければならない」と力説し、高度な経済発展を実現した日本の教育などに関心を寄せたほか、食糧高騰問題などでの日本の協力に期待を寄せた。

 


ザンビアのシマシク駐日大使とカポマ外務次官を歓迎する太田代表ら 
このほか、太田代表は、ザンビアのシマシク駐日大使、カポマ外務次官とも会談。太田代表は、平和・安定、経済発展、環境分野での協力を推進する考えを示したのに対し、同大使は「公明党がTICADに活力を注入していることを大変うれしく思う」と述べ、交流を深化させる考えを示した。

 会談には上田勇国際副委員長、遠山清彦国際局長、谷口和史同局次長、浜田昌良外交部会長が同席した。

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