道立子ども総合医療・療育センター「コドモックル」(札幌市手稲区)に入院中の子供の家族向け宿泊施設(ファミリーハウス)を、大手ハンバーガーチェーン「日本マクドナルド」出資の財団法人「ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」(略称DMHC)が建設する。12月オープンの予定。
道とDMHCが27日、発表した。道内では北大病院、札幌医大病院に同様の宿泊施設があるが、昨年9月にオープンしたばかりのコドモックルには専用の宿泊施設がなかった。このため、患者の家族はホテルなどに泊まらざるをえず、宿泊費の負担が課題だった。
DMHCは食品メーカーなどからの寄付金を使ってファミリーハウスの建設を進めており、コドモックルに併設するハウスは全国で6カ所目。1人1泊1000円で宿泊でき、自炊などの設備も整える。道立病院管理局は「道の財政難から今まで家族の要望に応えられなかったので、大変感謝している」と話している。【鈴木勝一】
毎日新聞 2008年5月28日 地方版