「ヒューボ」対「アシモ」 韓日ロボット戦争の行方は?
韓国型ヒューマノイド・ロボット(人間型ロボット)「ヒューボ」の開発者である呉俊鎬(オ・ジュンホ/52)韓国科学技術院(KAIST)教授が昨年12月13日、日本ホンダが公開した最新型アシモを見て述べた感想だ。呉教授の言葉のように、知能型ロボット作りのトップを行く日本の技術発展は目覚しい。
日本は全世界の知能型ロボット需要の60%を占めているほか、政府や企業が結束しロボット社会作りに向け躍進している。その後を、米国とドイツが懸命に追いかけている。
国内の専門家たちは、韓国の知能型ロボットの競争力を100とした場合、日本は121水準とみている。総合能力の面で10年の開きがあるわけだ。2010年まで100対105位まで格差を縮めるのが韓国の当面の目標だ。
日本のロボットの未来はホンダが作った「アシモ(ASIMO)」に代表される。2000年に公開され、今年で6歳を数えるが、毎年急ピッチで進化を遂げている。2000年当時は120センチだった背丈も、昨年から130センチと大きくなった。
1歳の頃の歩行速度は毎時1.6キロと“ややのろま”だったが、最新型は時速6キロと速くなった。歩兵の平均行軍速度(時速4キロ)をしのぐ、世界最速のヒューマノイド・ロボットなのだ。2004年に時速3キロだったことを思えば、わずか1年で2倍の進化を遂げたもの。
アシモは障害物を避け、ジグザグに走る能力も備えている。階段を上り下りしたり、曲線歩行したりすることも可能だ。
「0.08秒」という短い時間ではあるが、両足が同時に地面を離れ、空中にとどまることができる。歩幅の大きさと方向を自ら調節する能力を備えたためだ。
誰かに見られると首をかわいらしく回すなど、人間の動きにも反応する。人間の言葉も聞き分ける。50ほどの日本語の質問やあいさつに反応するほか、30あまりの命令を実行に移す。
ホンダ・コリアのチョン・ジヨンさんは「来年からホンダを訪問する方々の案内は、アシモが引き受ける予定」と話した。
アシモに対する韓国の切り札は「ヒューボ」。アシモとヒューボは韓日両国の技術発展段階を正確に物語っている。
KAISTの呉博士チームが開発したヒューボは昨年、釜山APEC首脳会談で初めてお披露目され、人気を呼んだ。アシモより背丈(120センチ)はやや小さく、体重(55キロ)は1キロ重い。
動きはまだ鈍い方で、歩行速度は時速1.25キロに過ぎない。アシモに比べれば、よちよち歩きの水準だ。歩幅を調節する機能がないため、足を持ち上げる度に決まって32センチずつ動く。
曲線歩行や階段を上り下りすることもできない。その代わり、5本の指に独立的な関節が搭載され、ジャンケンを可能とする。アシモにはできない動作だ。
このような観点からすれば、アシモとヒューボは電源、駆動、制御能力の面で似通った水準との評価だ。
もちろん投入された開発コスト(約40億ウォン)や研究開発期間(3年)を考慮すれば、86年以後、約3000億ウォンが投入されたアシモに比べるのはまだ早い。短期間に収めた成果だからこそ、発展の可能性は無限大といえる。
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