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ひばりも泣いちゃう…新宿コマ年内閉館

 東京・歌舞伎町の「新宿コマ劇場」を運営するコマ・スタジアムは28日、今年12月31日の公演を最後に劇場を閉館する、と発表した。入場客数の減少に歯止めがかからず、業績低迷が続いているため。

 新宿コマ劇場は1956年にオープン。主に美空ひばりや北島三郎ら演歌歌手の公演を上演し、最近では海外のミュージカルを招いたりしていた。

 コマ・スタジアムは今後、東宝の支援を受けながら、劇場跡地の再開発を進める。

 新宿コマ劇場は、演歌歌手にとっては、ロック系の武道館に相当する“演歌の殿堂”だった。近年、演歌人気の衰退で、劇場、キャバレー出演、地方公演も減少していく中で、歌手が首都圏で華々しくステージを飾るにふさわしい劇場だった。

 演歌歌手の“夢”は、NHK紅白歌合戦出場と、コマ劇場を満員にして観客の前で歌うこと。それを目標としてデビューし、達成すれば勲章として誇りとした。北島三郎、森進一、五木ひろし…かつては美空ひばりさんらも、独特の円形舞台で熱唱した。

 また“コマ劇”は、庶民派のお笑い演劇の拠点としても、愛されてきた。浅草の国際劇場とともに、長くその役割を果たしてきたが、テレビのお笑いブームと裏腹に劇場でお笑いライブを楽しむという風潮ではなかったということかもしれない。

[ 2008年05月28日 18:20 ]

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