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貴志川線のネコ駅長、世界のメディアで人気者
和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の「スーパー駅長」として人気を集めている三毛猫の「たま」(メス9歳)が、世界各国の主要メディアに取り上げられている。「日本の赤字路線に乗客を呼び戻したパーフェクトマスコット」などと称賛され、華々しく“世界デビュー”した。
今月24日から26日にかけて、フランス通信(AFP)とAP通信が、一時、廃線間際まで追い込まれた同線に活気を取り戻させた「たま駅長」の活躍ぶりを相次いで打電。制帽をかぶった愛くるしい姿の写真とともに、「フランスのドキュメンタリー映画にも出演することになっている」とも伝えた。
すると、世界各国のメディアがこのニュースに注目。英BBC放送は「日本の赤字鉄道会社が、野良猫の人気で業績を取り戻した」と報道。米ABCテレビは「昨年12月、たまに特別ボーナスが与えられた。もちろん、すべてキャットフードだ」と伝えた。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも取り上げられた。
英タイムズ紙では、アリス・フォーダム記者がフェミニズムについての論説記事の中で、「日本の電車の中は、携帯電話でスカートの中を撮影するような“ちかん”がたくさんいて、女性の権利が認められているような場所ではないが、日本の貴志川線が、1人の女性を雇ったことを喜びたい。彼女は駅長として勤務するたまという名の猫だ」と伝えた。
これまでも、韓国や台湾のテレビ局が取材し報じているといい、同社広報は「たまがいなければ業績の改善はなかった。世界デビューなんてただただ驚くばかり」と話している。(佐々木正明)