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【経済】

名古屋特化不動産ファンド 運営会社破たん

2008年5月28日 朝刊

 名古屋市を中心に不動産ファンドを運営していたグローバンス(東京)が民事再生法の適用を東京地裁に申請したことが分かった。不動産市場の悪化で資金調達が困難となり、自力での事業継続を断念した。東京商工リサーチによると、負債総額は約69億円。

 2003年に設立。名古屋地区に特化した「マルハチファンド」を皮切りに、関西地区や学生マンションのファンドなどを組成して実績を高めた。07年3月期に売上高約47億円を上げ、J−REIT(不動産投資信託)市場への上場を目指していた。

 同社によると、運用資産は約952億円に達していたが、不動産市場の冷え込みに直面。ことし3月以降、予定した新ファンドの資金調達が相次いで頓挫した。財務状況の悪化を受け、今月26日に民事再生法適用を申請し、保全命令を受けた。今後は再生手続きの中で支援企業を募り、事業存続を図るとみられる。

 マルハチファンドの投資物件には、名古屋市、愛知県豊田市などの賃貸マンションやオフィスビルがあり、昨年秋時点の運用資産は約260億円。

 

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