盟主・巨人からまさかの禁止薬物!! 巨人のルイス・ゴンザレス内野手(28)がドーピング(禁止薬物使用)検査で陽性反応を示し、26日から1年間の出場停止処分となった。アンフェタミンなど、興奮作用を持つ禁止薬物が検出された。日本プロ野球組織(NPB)の根来泰周コミッショナー代行が同日、都内で記者会見して発表した。
球界で主導的な立場を取ってきた巨人の選手からドーピングが判明した衝撃は大きい。加えて、今回の事件で気になるのは、球団が「検体から陽性反応が出た」との連絡を受けてから、発表するまでのタイムラグ。そして、ゴンザレスの謎の抹消だ。
ゴンザレスは4月30日の広島戦(東京ドーム)の試合後、他の3選手とともに検査を受けた。この検査結果報告書がNPB医事委員会に提出されたのが、5月20日。翌21日にはNPB側から、巨人の清武英利球団代表に通知されていた。
だが、ゴンザレスは禁止薬物の摂取を全面的に否定。これを受けてB検体の分析が行われ、25日にA検体と同様の物質が検出された。
発表が26日までずれ込んだことについて、清武球団代表は「B検体もあり、選手生命にもかかわることなので」と釈明。ゴンザレスの潔白を信じたがゆえの判断だが、思わぬトバッチリを受けた格好なのが、横浜のエース三浦だ。
巨人は23日にゴンザレスの出場選手登録を抹消したが、その理由は、「15日の横浜戦の死球で痛めた左脇腹が回復していないため」というもの。しかし、ゴンザレスは、死球を受けた翌日から21日までの5試合にフル出場していたのだから、何とも不可解という他はない。
この死球を与えた三浦は、昨季開幕戦でもゴンザレスの左手首に死球をぶつけ、長期離脱に追い込んだ経緯があるため、G党から「今年もまたか」と恨みを買っていたのだ。
もし、B検体が陰性だったとしたら、逆に三浦が濡れ衣を着せられたままになっていた。2軍落ちの理由をカムフラージュしたいなら、単に故障と説明しておけば済むこと。「紳士たれ」の憲章を戴く巨人が、なぜ他球団の選手まで巻き込むようなマネをしたのか。
ZAKZAK 2008/05/27